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1億画素GFX100Sは本当に必要?プロ写真家2人が対談!

目次

    動画について

    隔月刊『風景写真』チャンネルにて行われた写真家の萩原史郎さん、喜多規子さんによる対談。

    動画内では1億画素を誇るFUJIFILM GFX100Sについて、その魅力やなぜ購入に至ったかを熱く語っています!

    10枚に及ぶ豊富な作例からはラージフォーマットによる階調の豊かさがよくわかり、JPEG画像を編集しても破綻しない高い画質が伝わってきます。

    プロカメラマン2名が撮影・編集した作例は参考になるので、ぜひチェックしてみてください♪

    Swamper Rate

    pro(専門)度 ★★★★★
    動画クオリティ ★★★★★
    聞きやすさ ★★★★★
    わかりやすさ ★★★★★

    作成日:2022.03.14

    動画タイムライン

    00:00
    オープニング

    00:46
    ◆FUJIFILM GFX100Sの概要〜驚きの小ささ、軽さ

    発売日:2021年2月25日
    センサーがフルサイズ以上のラージフォーマット(MORE THAN FULL FRAME)
    1億200万画素

    →一般的に売られているカメラで最高画素のカメラ

    FUJIFILM GFX100と比べコンパクトさと軽さにビックリした
    ・FUJIFILM GFX100S…900g
    ・Canon EOS 5D Mark IV…890g
    ・Nikon D850…1005g

    →ほぼフルサイズの一眼レフと同じボディサイズと言っていい

    02:06
    ◆ファーストインパクトGFX50S・萩原史郎

    ◆FUJIFILM GFX50Sを使い続けている理由
    ラージフォーマットゆえの階調は魅力

    風景撮影は逆光で撮ることが多い、光を重視する撮影ジャンル

    FUJIFILM GFX50Sは白飛びしやすいところに階調が残っている
    逆光で撮るということは黒つぶれも起きやすいが、
    黒い中に質感がしっかりと残っている
    →これらが5000万画素の高解像で表現されているのが最大の魅力

    最初にFUJIFILM GFX50Sで撮ったとき驚いた
    当時は5000万画素は飛び抜けた解像度

    ただ解像度が良く、いやらしくシャープネスが上がっている感じではない
    →リアルにそのものがそこに写っている感じ

    大きく見開きでイチョウの写真を使ってもらったが、
    雑誌の校正刷りで見たときにただのカメラではないと思った

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX50S
    ・イチョウの葉が川べりに積もっている写真
    ・イチョウの落ちた順番がわかる
    ・イチョウは日が経つと色が変わるが、それが描き分けられている

    時間の経過が作品の中に写っている
    →作品のリアルさにつながっている

    04:06
    ◆[実写解説①]喜多規子・岩礁:暗部の描写力と1億画素の解像力
    女性でも持てる軽さ
    フルサイズカメラを使っていたときとほぼ同等の重量
    女性の手でもグリップが深く持ちやすい
    三脚にセットするときも片手でセットできる

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR
    ・岩の写真
    ・雨上がりで岩が濡れてしまい黒くなってしまう
    ・太陽を入れると輝度差がかなりあるため、黒つぶれが気になっていた
    →ハーフNDを使用しているものの、きれいに潰れずに表現できている
    ・撮影していたときは気づかなかった釣り人に、展示するとき気づいた

    ◆購入まで至った決め手
    その場の空気感や臨場感
    写真はプリントが完成形→写真になったときの嬉しさを感じられる
    A4でも全然違う

    05:51
    ◆[実写解説②]喜多規子・柿:描写力ってなんだろう?
    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
    ・柿が紙から飛び出てきそう
    ・後ろの黒いバックからポンッと出てきそうな感じ
    →描写力がすごい

    拡大しなくても描写力が違う
    フルサイズやマイクロフォーサーズ、ギリギリまで拡大してとかではなくても違う
    →カメラが表現しているものを人間の目が把握している

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
    ・黒い中に、しっかり奥の森が入っている
    ・柿にもしっかり光が入っていて、立体感が人間でもわかる
    ・黒の中にしっかりと色が出ている

    現場で人間の目では見えているが、写真にしたとき見えなくなるため、ギャップがある
    →そこのギャップがかなり埋まっている

    人間の目は階調が広いので、明るいところも暗いところも同時に見えてる
    しかし、これまでの経験では写ってこなかった

    明るいところを中心に撮っていると暗いところが写らない
    →ハーフNDを使ったりするのが、当たり前だと思っていた

    FUJIFILM GFX100S、FUJIFILM GFX100、FUJIFILM GFX50Sにしても、
    GFXで撮ると狭い階調ではなく広い階調として写っている
    →ラージフォーマットならではのすごさ

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
    ・黒い中に紅葉が見える
    ・柿の存在感を出すためにアンダーで撮っている
    ・アンダーでも階調が出ている

    08:28
    ◆[実写解説③]喜多規子・紅葉:逆光で粘る暗部の階調表現

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR
    ・空に向けて撮っており、逆光なので潰れがちな木の色がしっかりと出ている

    人間の目は普通に見えている
    撮影してやっぱり色が出ないんだなという経験をずっとしてきた
    →とうとうここへきて写るようになったんだと思った

    ※これまではそれを出すためにRAW現像があり、シャドウを持ち上げていた

    パソコン作業が嫌いな方でも、撮って出しできれいに描写してくれるのでオススメ

    最初から出ていれば調整する必要はないが、出てないからRAW現像が必要だったり、
    現場で階調を補正するような機能を使ってきた
    FUJIFILM GFX100Sは、JPEG撮って出し派の人が求めていたカメラの一つ

    預かった段階ではRAWデータが保存できなかった

    暗部やハイライトをもっと起こしたい写真があるときJPEGから調整するが、
    色が残っているのでやりやすい
    →自分が思った通りの起こし方、色作りができる

    シャドウからハイライトまでの幅が広く、JPEGさえもうまく調整できる
    →FUJIFILM GFX100Sは、撮って出し派にもRAW現像派にもいいカメラ

    10:25
    ◆[実写解説❹]萩原史郎・朝の光:“解像感”だけでは語れない

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF45-100mmF4 R LM OIS WR
    ・撮影スポット:秋ヶ瀬
    ・朝の空気感(上の方に柔らかい光が入っている感じ)
    ・ピント位置は奥の方
    ・奥の方に見える風景や手前のボケた中にも立体感がある
    ・黒の中にも階調が見えている
    ・清々しさと少しのモヤ感をわずかな光だが絶妙に表現している
    ・右下の光が入っていないところもしっかり表現している
    ・ピント位置が絶妙で飛び出てきそう
    ・深呼吸したくなるような気持ち良い感じが出ている

    人間の目に近づいたと言っていい

    解像しているというのと少し違う
    →スペックではなく表現力を語りたいカメラ

    パキパキしているだけでなく柔らかさを感じる

    雑誌「風景写真」はA4より少し大きい縦297x横220mm(見開き440mm)を採用

    何万画素必要というのは数学的なものの見方
    →FUJIFILM GFX100Sは、その評価の軸上にいないカメラ

    FUJIFILM GFX100Sは、光や闇を表現できる
    今まではこの場面じゃ撮れないというのがあり、違う風景を探そうとなった
    →素通りしていた風景でも撮れる範囲が広がり、目や気持ちが変わる

    雲海を撮っていて、太陽が上がってきて終わり時だと思った
    →FUJIFILM GFX100Sで撮ってみたら意外に良く、撮り続けた

    雲海は太陽が上がってくると白くフラット気味になってしまう
    →立体感が出ている
    雲海に対して順光だが、立体感が出ているのが液晶でも確認できる

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF45-100mmF4 R LM OIS WR
    ・以前のカメラでもチャレンジはしていたとは思う
    ・今話したことを素直に皆が受け取ってくれる画になっているかというと一線を画す

    数学的な部分よりも深い部分をカメラ自体が持っており、
    それを喜びと思って撮れる人がいる

    逆にぶらさなかったりきちんとした露出を与えるというテクニックの壁もある
    →その両方が楽しめる人だったら最高のカメラ

    13:55
    ◆[実写解説❺]萩原史郎・枯れ野原:ボディ内手ブレ補正

    FUJIFILM GFX100Sはボディ内手ブレ補正が入っている

    今までFUJIFILM GFX50SやFUJIFILM GFX50Rなど、
    レンズ側に手ブレ補正機能がなかったら
    一期一会の風景に対して失敗したら困るので手持ちで撮れなかった

    FUJIFILM フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WRは手ブレ補正がないので、
    ずっと三脚を使っていた

    FUJIFILM フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WRを使っていても、
    FUJIFILM GFX100Sは手持ちが利く
    →今まで踏み込めなかった風景に踏み込んでいける
    →FUJIFILM GFX100Sでさらに幅が広がることにつながる

    ボディ内手ブレ補正はなかなかのもの

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF45-100mmF4 R LM OIS WR
    ・撮影スポット:秋ヶ瀬
    ・ピント位置は枯れ葉
    ・手持ち撮影、SS1/6でビタッと止まっている
    ・左右は微風のせいで動いている
    ・端のほうがブレていてピント位置が止まっている写真が何枚もある
    →SS1/6でも止められる

    1億画素でSS1/6がぶれないのはすごい

    15:16
    ◆[実写解説❻❼]萩原史郎・山と月/積雪の森:触れそうな存在感

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
    ・手持ち撮影
    ・SS1/30
    ・ISO感度400
    ・JPEG撮って出し

    ♪月の模様までしっかりと表現されている♪

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR
    ・FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WRはボケがすごいレンズ
    ・厳しいところに小さな命が宿っているような風景
    ・FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WRで手持ちで簡単に撮れてしまう
    ・オリンパスのカメラと違って、超焦点のものが撮りにくい
    →こういう被写体なら割合簡単に撮れる
    ・本物が出てきそうな臨場感がある

    16:27
    ◆[実写解説❽]萩原史郎・きらめく雪面:GFX100Sが拓く新たな撮影領域

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
    ・手持ち撮影
    ・自分の体を低くして手前に雪面を置いて奥にピントを合わせる
    ・普通三脚を使っているとセッティングに時間がかかる上に、ここまで低くできない
    ・雪面のキラキラはミリ単位で動かすだけで変わってくる
    →手持ちのほうが簡単に決まる
    →FUJIFILM GFX100Sはこういう被写体を撮るのにも向いている

    17:11
    ◆[実写解説❾]萩原史郎・冬木立:JPEGのクオリティー

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF45-100mmF4 R LM OIS WR
    ※JPEG画像をCamera RAWで「シャドウ+50」
    ・木の幹が黒くなっていたので起こしたが、起き方がナチュラルで幅広い
    ・JPEGでも幅広い調整範囲を持っている
    ・雪の吹き付けたりザラザラした質感も伝わってくる
    ・ハイキーが好きなので明るく撮っている
    →白の階調がよく出るのがわかっているので、オーバーに飛ばせる

    18:25
    ◆[実写解説⑩]喜多規子・凍結した湖面:リアルな質感描写

    【作例】
    使用カメラ:FUJIFILM GFX100S
    使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
    ・自然光で撮影
    ・回りの氷の硬さと柔らかさがわかる
    ・1回凍って溶けて、雪が降って溶けてという質感がわかる

    ラージフォーマットってすごすぎると感じる方が多いかもしれない
    →普通に使える

    FUJIFILM GFX100Sは、帰ってきて見るのが楽しいカメラ

    19:14
    ◆1億画素の疑問に答える「パソコンは動く?」「使いこなせる?」

    動きは鈍くなってきたため、パソコンを買い替えた
    →問題なく使える

    Q:今のスペックのパソコンが必要か?
    A:素直にそう思う

    現像・調整するのに動きが悪いとストレス
    サクサク動いてくれたほうが楽しい
    →そこには投資は必要

    1億画素はハイスペック過ぎて必要ないという声があるが
    →数字の話ではない感動を味わってほしい

    数字で割り切るとたしかにそこまでいらないとなる
    →FUJIFILM GFX100Sは、そこを超える何かがある(文学的な味わい)

    極端に言えばコンデジとFUJIFILM GFX100Sを持っているときでは全然違うのと同じ
    →探れる世界が違うので、間違いなくオススメ

    今までこれでやめていたというのが撮れる
    →表現の幅も広がっていく

    1億画素という厳しいイメージがFUJIFILM GFX100Sで変わった
    FUJIFILM GFX100にはそのイメージがあった

    FUJIFILM GFX100Sはフレンドリー
    1億画素を持っているが、使い勝手の面で普通のカメラになってくれた
    →誰でも別け隔てなく使える

    21:39
    ◆オマケ「萩原史郎・喜多規子の“なれ初め”」

    24:09
    エンディング