00:00
オープニング
今回は「万能JPG」について紹介する
すべての撮影においてオールラウンドに対応してくれるため、簡易的なRAWの役割をする。
動物撮影で道東に出かけた際に、その設定で撮っていた。
00:59
Q:皆さんは普段どんなピクチャースタイルにしていますか?
万能JPGを理解するために、まずはピクチャースタイルを理解する必要がある。
◆ピクチャースタイルのメーカーごとの呼び名について
Canon…ピクチャースタイル
Nikon…ピクチャーコントロール
Sony…クリエイティブスタイル
ピクチャースタイルはJPGに作用して、RAWにはあまり関係がない。
RAWで撮る人は後からパソコンで1から処理するので気にしなくても良いが、
手間がかかる。
林さん自身RAWから作り直すことはほとんどない。
万能JPEGを理解して撮影すれば、作例のように光をきれいに撮ることができるし、
色味もRAWより自分好みに出せる。
風景・動物のピクチャースタイルを紹介して、最後に万能JPEGを紹介する。
02:15
◆風景のピクチャースタイル
林さんが風景を撮影するときに使っているのは、当然風景のピクチャースタイル。
【ピクチャースタイルの液晶画像】
最近Canonはシャープネスが3つほどある。
メーカーによって違うが、Canonでは
・強さ:解像度が増したように見える
・細かさ:エッジの太さ(1が繊細、5が太い)
・しきい値:エッジの強調を行う度合い
(1はコントラストが浅い部分のみエッジが出る。
5はコントラストが強い部分にもエッジが出る)
Canonを使っている人でも、これらを理解していない人が多い。
林さんの場合、シャープネスを従来より+1して5にしている。
※カメラによって設定が違うため、5という数値を覚えるのではなくて
+1上げると覚える。
しきい値は、-1して3にしている。
コントラストは、上げるのが苦手なため-2にしている。
風景は最初から陰影がついているため、コントラストを強くすると
黒つぶれ・白飛びしやすくなる。
→コントラストを下げることで、黒つぶれ・ハイライト部を抑えている。
風景を鮮やかにしたいため、色の濃さは+2している。
※MAXにしていしまうとやりすぎだと思う。
04:27
【作例】
・青空がカリッと綺麗になる
◆設定
シャープネス強さ+1
シャープネス細かさ初期
シャープネスしきい値-1
コントラスト-2
色の濃さ+2
色合い初期
風景の設定はほぼこれのみ
04:40
◆動物のピクチャースタイル
動物は毛並みとかがしっかり出てほしい。
ディテール重視(風景より彩度を落として、ディテールを重視した設定)にしている。
シャープネス強さ:MAX
シャープネス細かさ:-1や-2してエッジを立たせている
シャープネスしきい値:初期
コントラスト:0から-4のいずれか
色の濃さ:-1
◆シャープネスを上げる理由
動物は普段身を隠して生活しているため、暗い場所にいることが多い。
暗い場所、光が当たらない場所は、撮ったときにエッジが全然出てこない。
→シャープネスを上げることで、丁度良いエッジ感が出る。
フラグシップ機や超高感度性能があるカメラなら、
シャープネスをかけすぎたとしてもノイズが乗らない。
06:04
【作例】
・キタキツネ
・ひげの一本一本までディテールが出ている
・耳の部分の毛も表現できている
※ここまでのディテールを出すのは、他のピクチャースタイルでは難しいため、
この設定がおすすめ。
06:25
◆万能JPG
Canonだけでなく、すべてのメーカーで使える設定だと思う。
まずは、ニュートラルにする。
シャープネス強さ:+1~2
(その他シャープネスは初期のまま)
コントラスト:全部下げる
色の濃さ:全部下げる
06:58
◆比較写真
テストでアースジェットを撮影
・風景…緑や赤の色が濃くて、のっぺりとしている。
・万能JPG…コントラストも色も浅いので、後から現像が楽。
緑の部分に注目。
緑色はJPGで色を崩しやすいが、万能JPEGなら崩れない。
風景は色がコテコテになってしまう。
緑だけでなく、白飛び・黒つぶれに対応できるので、迷ったら万能JPEGがおすすめ。
多少シャープネスをかけている分、風景だけでなく動物にも対応できる。
被写体によってどのような設定で撮ったら良いかわからないのは、
ネイチャーの世界でよくある。
→万能JPGにして撮っておけば、後で簡単に現像できる。
08:07
まとめ