厳選されたYouTube動画で写真の撮り方を学ぶ

  • リセット

◆ 目次

    ※この記事は5〜6分で読めます

    新品vs中古。もはやカメラに限らず、服やアクセサリー、電化製品、
    クルマに至るまで、あらゆるモノにおいてジャッジが分かれる購入方法。
    かつてはヤフオクぐらいしかなかった中古市場も今や大手企業が
    運営するサイトや個人で行うメルカリなど選択肢が増え、価格競争力は
    もちろんのこと、その使い勝手の良さも魅力的になっています。

    中古が安価だということは周知の事実であるため、今回クローズアップしたのは
    「じゃあ一体、中古カメラの何がリスクなのか?」という具体的な点。
    そして、先に結論をお伝えすると、センサーゴミ、保証、シャッター回数の
    3つがキーポイントになります。
    こちらを読んで、カメラ購入時の失敗を減らす一助となれば幸いです。

    センサーゴミ、レンズ交換式の場合
    問題はないが、一体型だと困難に

    カメラは新品と中古で悩むことが多いプロダクトだと言えます。
    その背景には、やはり新品が高価であり、一方で有名な中古ショップで
    購入すれば、手入れがされていて、多くはショップの保証付き。
    また、複数のレンズが欲しければ、当然1本あたりの単価を
    安価にしたいですし、生産停止になっているオールドレンズを
    使いたいという沼人(ヌマンチュ)も多いです。シリーズの新機種が
    リリースされれば、前機種の値段は下がりますし、しばらく様子見を
    してから中古を待つという方もいるでしょう。

    根幹は「リスクを取るか、安心を取るか」という点に尽きます。
    では、一体何がリスクになるのか? 
    今回は中古ショップに行き、店員さんに実情を聞いてきました。

    大手中古カメラ店に勤務する男性Aさんによれば、中古カメラの場合、
    ショーケースに並べる前にしっかりと動作確認を行い、ショップ保証を
    1年間付けるとのこと。
    基本的に大きなリスクはないとのことですが、強いていえば
    「センサーゴミの問題」を挙げています。

    ヌマンチュには今さらですが、センサーゴミとは、レンズの奥のセンサーに
    付着したゴミで、それがデータになると黒いポツポツとした点のように
    表示され、空などの単色を一面で撮影すると顕著に見えてきます。
    一眼レフ&ミラーレスなどのレンズ交換式カメラの宿命とも言えますが、
    逆に言えば除去もできるため、それ自体の問題解決は難しくありません。
    しかし、同サイトでも何度もプッシュしているSONY RX100M7や
    RICOH GR3などのコンデジではレンズとボディが一体型。
    そうなるとなかなか除去も困難となり、個人レベルでは一苦労となります。
    ただ、Aさんのショップでは、センサーゴミも保証の対象内であり、
    対応可能。Aさんは「中古製品は当然メーカーの保証がないですが、
    当店で対応しますので大きな問題ではありません」と語ります。

    また、同店では、新品も扱っており、大手量販店よりも1割ほど安い価格で
    販売していることについて聞くと「大手はポイントが加算されています。
    つまり10%ほど当店よりも高いわけですが、その分ポイントが付くので
    実質的には同じです」と話していました。

    デジカメの寿命“シャッター回数”。
    プロユースについては注意が必要

    こうした中古カメラ店では保証書も付きますし、信頼性も高いため、
    安心感があります。ただ、まったくリスクがないわけではありません。
    その点については2店舗目で紹介しますが、改めて新品と中古の比較を
    図でまとめてみました。

    新品中古
    価格通常価格基本的に新品よりも安いが、人気機種は新品とさほど変わらないこともある
    品質安心して購入が可能多くの中古ショップはカメラをケアしているが、リスクはある(押されてきたシャッター回数を正確に把握できないため)。個人ユーザーから買うときは特に注意が必要
    保証メーカーの保証が付く中古ショップの場合は、ショップの保証(半年〜1年)が付くケースが多い。個人取引の場合は保証書がないケースもあり、事前に確認すべき
    その他丁寧に扱えばリセールもしやすく、数年おきに新品に買い換えるといったことも可能。人気機種の場合は高い価格でリセールできることもある選択肢の広さが魅力。旧レンズなどはそもそも中古市場でしか手に入れられない。ただ、安心という観点からは個人取引ではなく、中古ショップで購入するのが無難

    “シャッター回数”という言葉が引っかかったのではないでしょうか。
    老舗中古カメラ店に勤務する女性Bさんに、まずは保証について話を聞くと
    同店で付与する期間は半年間のため、前述した1店舗目よりも期間が短く、
    相当昔にリリースされた製品の場合、メーカーでも修理部品を
    製造していないケースがあり、保証が付かないことも。
    中古ショップでもこうした保証対象外の製品があるので、
    購入時に必ず確認が必要です。

    さらに、Bさんにリスクについて聞いたところ返ってきた返答が、
    前述した「シャッター回数の問題」でした。デジカメには、メーカーが
    定めている寿命があり、その基準となっているのがシャッター回数。
    一般的に、エントリーモデルが10万回、上級モデルで20万回以上と
    言われています。現在は、撮影した写真データをサイト上にアップするだけで
    シャッター回数がわかるWEBページ(https://xn--xckyap6jx51z.com/)も
    出てきましたが、それが果たして本当に正確な数字なのかわからないのが
    現状らしいです。「シャッターの幕はどうしても消耗していきますし、
    押した回数が問題。当店でも正確に何回押されたのかはわかりません。
    あとはセンサーゴミの問題ですね。可能な限り除去はしますけど
    裏側に入ってしまった場合、対応できないこともあります」とBさん。

    仮に10万回シャッターが限界の中古カメラで、すでに9万9999回押されたモノを
    買わないとは言い切れません。そうしたリスクがつきまとうのが中古製品なのです。
    ただ、冷静に考えれば、1回100カットの撮影でも1000回、つまり約3年間
    毎日撮影するという計算になるため、プロでもない限り、そうしたケースは
    非常に稀と言えるでしょう。つまりアマチュアであれば、ほぼ心配は
    不要となりますが、プロ機材を選ぶ方は注意すべきです。

    中古カメラ購入のまとめ3点。
    私的ポイントは保証の有無

    中古カメラを購入するときのポイントをまとめると、下記のようになります。

    ①センサーゴミの問題。中古ショップであれば保証期間内で対応可能だが、
     個人取引だと自分で対応しなくてはならないことがある

    ②中古ショップでは多くの場合、保証が付いているが、
     あまりに古い製品だと付かないこともある

    ③シャッター回数の問題はあるが、エントリーモデルは実質的に心配なし。
     しかし、プロモデルは注意が必要

    最後に、個人的に感じたのが、メルカリやヤフオクなどの取引の場合、
    もしメーカーの保証が付いていれば“買い”、なければ見送りが無難。
    なぜなら想像以上に修理費がかかるため、結局安物買いの銭失いになります。
    ただ、メーカー保証付きというのは購入から1年以内が多いため、価格も
    そこまで下がっていないことが大半。それでもなかには掘り出しモノが
    出てくることもあるため、マメなチェックが必要です。

    ただ、やはりあらゆる手間を回避したいというのであれば、
    新品購入が無難ですし、間違いありません。
    いいとこどりの選択肢としては、古い機種の新品を安価に
    購入するという手もあります。

    冒頭に伝えた通り、中古製品の購入というのは、イコールリスクを取るという
    ことですので、くれぐれも気をつけて買い物を楽しんでください。