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オープニング
いまさら聞けない「写真の基本シリーズ」
絞り(F値)について ~適切なF値を選べるようになるには~
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◆絞りとは
・写真を撮影する時、レンズの穴から光を取り込んでいる
→その光を取り込む穴の大きさを「絞り」という
・「F2.8」、「F5.6」、「F11」…「F+数値」で表す
→数値が小さい=穴が大きい、数値が大きい=穴が小さい
穴の大きさが小さい時ほど光が少ししか入らない状態
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◆絞りの役割
①明るさの調整
・写真撮影時の条件、「撮る場所の光量・シャッタースピード・ISO感度」が
一定の場合、
絞りの大きさを変えると写真の明るさが変わる
☆Mモードで撮影した写真を比較
[作例]F4.0
♪自然光も入り綺麗に撮れた写真♪
[作例]F5.6
♪F4.0に比べると少し暗くなり影も目立つようになった♪
[作例]F8.0
♪F5.6よりもさらに暗くなりカラーの部分も色味が分かりづらくなった♪
[作例]F11
♪F8.0よりもさらにカラー部分が不明瞭になった♪
[作例]F16
♪カラー部分はほぼ何色かが分からないほど暗くなった♪
→F値を変えると、レンズを通して入る光量が変わり写真が明るくなる
☆Mモード(SS1/200・ISO40)
[作例]F4.0
[作例]F16
♪F4.0に比べると暗すぎて被写体が何かが分かりにくい写真♪
⇒ISO感度がオートになっていると作例のようにならないので注意
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②被写界深度の調整
被写界深度=どのくらいの範囲にピントが合っているか(ボケ具合)
☆Aモードで撮影した写真を比較
[作例]F4.0
♪背景がボケすぎていて何があるかは分かりにくい写真♪
[作例]F5.6
♪F4.0に比べると手前のリップが際立って見えるようになる♪
[作例]F8.0
♪F5.6と大きく差は感じない♪
[作例]F11
♪F8.0と大きく差は感じない♪
[作例]F16
♪F4.0に比べると背景にあるもの少しずつ分かるようになった♪
→F値を変えると、ピントが¥合う範囲が変わっていく
たくさんボケた写真から全体的にピントが合う写真になる
・ボケが大きい = 被写界深度が浅い
・ボケは写真を印象的に見せる効果がある
⇒ 使いこなすと写真が上手くなる
・AモードはF値を変えてもシャッタースピードはカメラが自動で選ぶため、
被写界深度だけが変わり明るさは一定に保たれる
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◆初心者がやりがちな考え方
「たくさんボカしを入れたいからF値を小さくする」というのは間違い
⇒被写界深度を変える要素は「F値」以外にも存在
「F値」を小さくしただけでは、ボケた写真を撮影出来るとは限らない
・「ピント」は距離で合う → 構図上で奥行きがないとF値を変えてもボケてこない
[作例]F4.0とF11で比較
♪写真はボケない。被写界深度の差が出ていない♪
・広角レンズを使用して遠くの景色を撮影する場合もボケにくい
[作例]F4.0とF8.0で比較 ♪被写界深度の差が出ていない♪
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◆Aモードを使うとき
⇒「使っているレンズ・被写体との距離・背景に何があるか」を
総合的に考慮して決める
・注意点
F値を大きくすると、シャッタースピードが遅くなる
[作例]F4.0・SS1/20とF16・SS1で比較した写真
♪ブレが発生してしまう♪
手ブレを防ぐにはISO感度を上げる → 上げすぎると画質が劣化する
⇒「手ブレしない、画質を落とさない、ボケ具合をどうするか」
を考慮してF値を決める
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◆F値の重要性
[作例]F5.6とF8.0で比較
♪被写界深度がの違いが少ししか分からない♪
・F値よりも重要視すること
被写体が人物ならコミュニケーションをとる。
光の状況の方が写真に与える影響が大きい
⇒撮影中にF値を細かく調節することはない
・どこを大切にするかの考え方は人それぞれ
⇒自分が何を大切にしたいかを考えて決めていく
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◆適切なF値を選べるようになる方法
F値を変化させて写真がどのように変わるかの感覚を自分で掴むこと
→そのためには練習を積む
☆おすすめの練習方法
・AモードでF値を変えて撮り比べる
[作例]F4.0とF16で比較
・Mモードを使ってみる
・レンズ・距離感・被写体・場所・時間帯などを変えて練習する
⇒様々なバリエーションで自分の経験値を増やせば、
必然的に写真も上手くなり、適切なF値を自分で選べるようになる
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エンディング