紫陽花の撮り方で大事な4ポイント!初心者必見、花の写真撮影テクニック
目次
動画について
写真家・橘田龍馬さんによる紫陽花の撮り方の解説動画です。
夏の風物詩である紫陽花をよりきれいに、かつイメージが伝わるようにするためのテクニックを4つのポイントに分けてわかりやすく説明してくれています。
4つのポイントは「被写体・光・背景・たくさん撮る」ということ。
各項目に合わせて豊富な作例も用意されているので、カメラ初心者の方でも理解がしやすく、すぐ実践することができます。
特に、作例の比較はわかりやすいうえに、みているだけでも構図の勉強にもなります!
紫陽花撮影テクニックはポートレートでも使えるので、ぜひ覚えて写真のレベルを上げましょう♪
Swamper Rate
pro(専門)度 | ★★★★★ |
動画クオリティ | ★★★★★ |
聞きやすさ | ★★★★★ |
わかりやすさ | ★★★★☆ |
作成日:2022.05.23
動画タイムライン
00:00
オープニング
◆紫陽花の撮り方
・自分の好きな被写体を探す
(色、形、ストーリー性)
・自分のイメージに合った光を探す
(逆光、半逆光、サイド光、日陰、差し込む光)
写真は光なので、自分のイメージを形にするために光は大事
白く飛びやすいので、日陰はすごく良い
・背景を選ぶ
(主役を邪魔しない、主役を引き立てる背景)
紫陽花など花を撮るときにマクロレンズを使う方が多い
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マクロレンズは少しずれるだけで背景が変わってくる
・背景に暗いところを入れるのか
・抜けのある白いところを入れるか
・葉っぱの緑を入れるか
で、全然雰囲気が変わる
・たくさん撮る
(寄り、引き、上から、下から、斜めから)
「好きな被写体が見つかってもすぐに諦めてしまい、いい写真にならない」
という人が多い
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たくさん撮れば、いい写真が見つかる
構図がわからなければ、色んな場所に入れて色んな構図で撮る
→自分が伝えたいイメージを伝える構図が簡単に見つかる
10枚撮るのに10秒くらいで撮れるので、たくさん撮って後で良いものを選べばOK
自分のイメージ、ゴールがないと何も選べない
→ゴールから逆算して、どういう被写体・イメージの光・背景を決めていく
明るさ・色・コントラスト・彩度も、最終的なイメージが決まってないと決まらない
→ゴールを決めてから、この4つを意識すると自分のイメージした写真に近づく
04:30
1.被写体選びのポイント
・色
自分の好きな色を選ぶ
色の情報は凄くボリュームがあるので、形はかわいいが色が気に入らないと、
自分が気に入った写真にならない
【作例】
紫色、水色がきれい
・形
【作例】
左)丸い花にピョンピョンついてるのがかわいかった
右)花に対して枝もかわいかった
【作例】
左)小さい蕾の形がかわいかったので寄りで撮った
右)全体の形が良かったら引くが、この写真に関しては蕾がかわいかったので寄った
・ストーリー性
ストーリーが伝わる写真を意識している
写真が見ている人に伝わるか伝わらないかは、ストーリーを感じているかで決まる
【作例】
左)少し枯れかけて寂しい感じのストーリー
右)お寺に咲いている紫陽花というストーリー
07:06
2.「イメージに合った光」を探す
◆自分の好きな光を探す
・逆光
ポートレートで一番使っている光が逆光
紫陽花もポートレートも、被写体が変わるだけで自分が出したいイメージはほとんど同じ
→紫陽花を撮るときも大体逆光を使う
形と色が可愛くて撮ろうと思ったが、
順光が当たっている紫陽花は撮っても好きな写真にならない
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いくら形と色が可愛くても、順光だったら撮らない
ポートレートでも順光で撮ることは99%ない
可愛い花を撮ったとしても、光が良くないと使わない
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ふんわり可愛く撮りたい場合は、はじめから順光は捨て、逆光で決まり
【作例】
左)♪白くふんわりした柔らかいイメージになっている♪
右)F22で逆光を光芒にして撮っている
絞りを絞り込む(F値を大きくする)と光が線になってドラマチックな感じになる
ストリートスナップのようなストーリー性のある感じにしたい場合は、
光芒にするのもおもしろい
・半逆光
料理やスイーツを撮るときに使っている光
紫陽花や花を撮るときにも使える
光が当たってふんわり硬い感じ
→逆光はふんわり、サイド光は硬い感じで、半逆光はその中間
【作例】
左)完全に逆行ではなく、斜め45°後ろから当たっているので影ができている
右)左上から光があたり右下に影ができている
ふんわりしすぎると芯がなくなるので、
少し立体感を出したいときや芯を出したいときは半逆光が使える
・サイド光
ミュージシャンや格好いいモデルを撮るときに使う光
完全に影ができ、影が格好良さを出すので、結構サイド光も使う
【作例】
左)立体感が出てシャープな印象、格好いい感じ
右)♪サイド光がボケと相まって立体感を演出している♪
・日陰
外で紫陽花を撮るときにピーカンで順光の硬い光が多い
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影にある紫陽花を狙うと、
逆光のように影が少なくてまったりした感じの全体的に均等な明るさになる
ポートレートでも被写体を影に立たせるとピーカンでもふんわりした写真が撮れる
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影に入って明るいところを背景にすると、逆光のようなふんわりした感じなる
※今回撮影したときも8割くらいは影で撮っている
【作例】
左)♪全体的に光が均一に当たっている♪
右)♪明るくふんわりしたイメージになっている♪
・差し込む光
影を見つけて光が差し込んでいればドラマチックな写真になる
※日陰のものでないと差し込む光にならない
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光が当たっているところが白飛びしないように暗くすると、
必然的に周りが暗くなるので格好いい感じになる
13:02
3.背景を選ぶ
・明るい背景
後ろが明るい背景を選ぶと、ふんわりした写真になる
ふんわりした写真にしたい場合は明るい背景か抜けのあるところを選ぶ
【作例】
♪どちらもふんわりした可愛い写真になっている♪
・暗い背景
葉っぱのエッジを出したいときや格好いいシャープな感じを出したいときは、
背景が暗いところを選ぶとパキッとした格好いい感じになる
【作例】
左)♪背景が暗くクールな印象になっている♪
右)背景が暗いので葉っぱの輪郭が締まってシャープな感じが出ている
明るい背景にするか暗い背景にするかで、全然印象と質感が変わる
→自分がどういうイメージで撮りたいかで背景を選ぶ
明るい背景と暗い背景は少し振りを変えただけでできる
→わからなかったら両方撮ってどちらが好きかを見ればOK
・緑の背景
緑の背景にするとネイチャー感が強調される、もしくは自然な感じ、爽やかな感じになる
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少し振りを変えるだけで葉っぱが入って緑の背景になるので、
そういう印象を与えたかったら葉っぱ抜けが良い
ポートレートでも公園とかで緑を背景にすれば爽やかな感じになる
【作例】
左)♪緑の背景で自然を撮影している感じが出ている♪
右)♪被写体と違う色の背景で主役が引き立っている♪
15:14
4.たくさん撮る
この撮影では1000枚近く撮った
自分が気に入った被写体が見つかったら、色んな角度で撮る
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プロでもどうかなと思ったらとりあえず押さえる
1枚で決めた写真ではない
「プロのカメラマンだから1~2枚だけで決めた写真なのではないか」と思われるが、
全然違う
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仕事のときは準備してしるので、少ない枚数で決める
スナップは準備してないし光が変わったりするので、1~2枚で決めることはほぼない
怖がらずたくさん撮ってほしい
失敗、シャッターをたくさん切るのを恐れない
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とにかくたくさん切れば、必ず気に入った写真が見つかる
17:35
オススメは雨上がりとかで紫陽花がしっとりしているときのほうが画になる
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もし撮影に行って紫陽花がしっとりしていないのであれば、
雨上がりを狙っていくと違う写真になる