00:00
オープニング
・撮影地:日光・竜頭の滝
<作例>
・非常に条件が悪い状態。雪が降っているというより吹雪いている
・フィルターに水滴がついてしまう
・雨が降っているときや吹雪のときは、レンズに影響が出る
・傘をさしているが、回り込んで入ってきてしまう
00:47
【どのように対処すべきか】
・ブロワーを使うのがベスト
・撮影をする前に雪や水滴がついていないかを確認し、必ずブロワーで水滴や雪を飛ばす
・タオルや布、ティッシュペーパーなどでは拭き後が残ってしまう
・作例のように光がない場合、逆光と同じ条件になり余計に目立つ
・早いシャッターの場合は撮影寸前に、遅いシャッターの場合は撮影途中もブロワーを吹き付ける
・今回の場合、全体のイメージを撮るために水滴がついた状態で撮影したが、なかなか撮りきれないことが多い
・主要な部分に水滴がかかっていなければ、後処理で対応する
01:53
【この条件でどのように撮影をするか】
<作例>
・1/20秒
・f/5.6
・ISO400
・22mm
・2EV
・早いシャッターで撮ると水がブレてしまい、水面の反射がきれいではない
・水面がバシャバシャ乱れていると、雪の落ち着いたイメージに合わない
02:35
<作例>
・30.0秒
・f/7.1
・ISO400
・20mm
・2/3EV
<作例2>
・30.0秒
・f/7.1
・ISO400
・20mm
・2/3EV
・同じ条件で撮っても違いがある。作例1はコントラストが弱い、作例2はコントラストが強い
・空の部分が逆光線としてレンズに入り込んでくる。少し画面を下にすることでコントラストが出てくる
・フードや傘で抑え込むのもいいが、それでも写し込んでいる空がある以上、ハレーションは起きる
・今回の場合はフレアー。光が強ければハレーションやゴーストが発生しやすくなる
04:10
【構図】
・下を入れてくると上が中途半端
・上を入れると滝よりも周辺の部分が多くなってしまう
・滝の部分を中心に上の木立も入れるという表現ならモノクロが適切
<作例>
・30.0秒
・f/8
・ISO400
・24mm
・1/3EV
・作例2は上の方を切っている
・作例1は上を入れているが、上の木を十分に出していない
・上にある木を十分に出したほうが、今回の作品においてはいいのではないか
04:52
・撮影したのが3月15日。雪がだいぶ汚い
・滝の部分にかぶった雪が汚く見えるため、モノクロにした方が汚さが階調の一部になり、わからなくなる
<作例>
・モノクロの場合は白い部分も階調になる
・カラーの場合は白飛び。モノクロにすれば、飛沫の白と空の白は階調の一部ということになる
・カラーの場合、白く飛んだ部分を雪とは違う質感で白飛びと感じられてしまう
06:08
・撮影する場合は、構図を優先して撮る
・階調を表現するために、モノクロかカラーをチョイスするか決めて撮ることが大切
・今回の場合は雪の面質があまりきれいではなかったので、始めからモノクロにするつもりで撮った
・水の飛沫をあえて長時間露光で弱め、全体のトーンを締めるように水の部分を多く出すことにより、静けさを表現