SONY、RICOHほかプロおすすめの2022年 最強のコンデジ
目次
コンデジのメリットおさらい
やはりコンデジ一択でしょう! 前回、カメラはミラーレスではなく、
当然スマホでもなく、「2022年はコンデジを選ぶべき!」と熱く語った
カメラ偏愛家の沼田です。前回分を読まれていない方はこちらからどうぞ
(https://swamper.jp/camera/camera/compare/15951/)。
ざっと前回分をおさらいしますと、コンデジのメリットは
①スマホでは実現できない高画質
②一眼にも劣らないクオリティ&ポケットに入るコンパクト性
③データ転送も早くSNS対応もラク
④高級ミラーレスに比べて価格がお手頃といったこと。
さらにコンデジを購入するメリットとして、SNS時代の到来、
SNS集客にも高品質な写真が不可欠といったことも挙げました。
では、いざどんなコンデジがいいのかといえば、「おすすめ、コンデジ」で
ググっても正直何を信じていいかわからない状況。
あるサイトでは、SONY、Nikon、Canon、Panasonic、FUJIFILM、OLYMPUS、
RICOHのコンデジを一通り紹介していたため、思わず「ほぼ全メーカーじゃねーか!」
というツッコミを入れざるを得なかったです。
しかし、当サイトはご存知の通り、識者によるYouTube動画を厳選していますし、
ユーザーを迷子にさせるようなことはいたしません。
今回は、あなたが「こんなものが欲しかった!」と思えるような内容をお届けします。
紹介する動画は、“カメラ批評動画といえばこの方”というくらいの有名であり、
当サイトにも何度となく登場していただいているプロフォトグラファーの
西田航(にしだ・わたる)さんによるもの。
そのわかりやすい解説と知見は圧巻で、ただの批評だけではなく、
自ら撮影しているシーンを惜しげもなく披露するなど、膨大な知識量はさることながら
写真に対する姿勢もリスペクトでき、カメラファンからの信頼も相当厚いと思われます。
プロが選んだコンデジ4機種
今回、西田さんがピックアップしたコンデジは4機種あり、まずは現在コンデジ界の頂点に
いると言っても過言ではない「SONY RX100M7」、続けて「Canon SX740 HS」、
そして「RICOH GR3」と「RICOH GR3x」。
コンデジと一括りにしてもその種類は数多あり、価格上限を設けなければ、
Leica Q2というカメラ業界の神様のような存在(約70万円)もあります。
しかし、そこは西田さんも除外し、一般ユーザーでも購入しやすいものを
ピックアップしてくれたようです。
細かいことを言えば、SONYの高級コンデジ「RX1R II」もありますが、
発売されたのが2016年であり、今も約40万円するため除外(されたのだと勝手に思っています)。
また、GR3はGR3xとの違いはレンズくらいで、ほかはほぼ同じスペックなので、
実質3種類と言ってもいいくらい。
この潔い漢気チョイスがうれしいですし、これを読まれている方も候補を
絞りやすいと思います。
個人的なことで恐縮ですが、私沼田もGR3の前機種にあたるGR2という
やや昔のカメラを所有しており、GR3がブレイクした(?)ことは感慨深いです。
20年前、GRといえば、カメラマンかマスコミ関係者くらいしか持っていなかった、
ちょっとマニア向けのプロダクトだったのですが、今や多くの方に支持されたのは
素直に喜ばしいですし、“スナップ撮影”というスタイルを一貫して続けてきた
RICOHさんに感謝です。
プロ目線で「なぜコンデジがいいのか?」
ということで、本編である西田さんによるYouTubeの解説を紹介します。
元々、西田さんのコンデジに対する評価は非常に高く、使う理由について、
1つはそのコンパクト性を挙げています。
例えば、SONY RX100M7のレンズは24〜200mm、CANON SX740 HSに
いたっては960mmという驚愕のズームで撮影することができ、仮に同じレンズを
ミラーレスでセッティングしようとすれば、バズーカのようなレンズを使わなくてはなりません。
「それは相当な重荷ですし、何度も言うように『軽いは正義』なのです。
まずは撮影の機会損失をなくしましょう」と語る西田さん。ちなみにSONY RX100M7の
重量は300gほどで、iPhone13 Proが203gですから、そこまで持ったときの感触は
変わらないイメージ。ポケットも余裕で入るサイズとなっています。
続いて、西田さんはコンデジの強みとして、パンフォーカスをしやすさだと話します。
いかにもプロらしいコメントですが、どうしてもミラーレスに付けるレンズでは
ピントが合ってしまうと背景がボケてしまいますが、コンデジでは左右全部フラットな
状態でピントを合わせることが可能。「人間の肉眼では再現できない不思議な構図で
写真を撮ることができ、おもしろい絵が撮れます」とのこと。
3つめの理由としては「スマホはまだカメラには敵わない。スマホはいくつもの機能を
有していますが、カメラは撮影のための専用機。餅は餅屋なんです」と主張し、
「仮に撮影しようとした瞬間、LINEの通知が入ってきたら集中もできません。
写真だけに特化する機械には、敵わないというのが見解」だそう。
4機種のポイントを解説
そうしたことを踏まえた上で、前述した4機種のポイントについて触れていきます。
①SONY RX100M7(市場価格 約13〜14万円)
・RAWデータで撮影ができ、24〜200mmというレンズは大きな魅力
・1インチセンサーながらも高品質。西田さんのある写真集において、2〜3割を同カメラで撮影したこともあるほど
・300gという重さながら、写りもよく、α9(プロ向けミラーレスカメラ)と遜色ないオートフォーカスも素晴らしい
・外に持っていく1台とすれば、SONY RX100M7を選ぶほど信頼を寄せている
②Canon SX740 HS(市場価格 約5万円)
・960mmという驚くべきズームが、わずか5万円で実現
・ミラーレスであれば、200〜300万円かかってしまう
・960mmでの撮影というものを皆さんに体験してほしい
・脅威のレンズをポケットに入れられるのが魅力
③RICOH GR3(市場価格 約9〜10万円)
・コンデジのド定番といえばGR。センサーはAPS-C(フルサイズの1つ下という位置づけ)で、レンズは28mmの単焦点。ピントが合っていなくても撮影が可能
・瞬間を切り取ることができる魅力
・写真家人生25〜26年、GRとともに育ってきたと言っても過言ではない
④RICOH GR3x(市場価格 約11万円)
・GR史上初の40mmレンズ
・大好きな画角であり、ある程度広く取れて、切り取りもしやすい
・写りも繊細で、愛用するプロカメラマンが増えていると思う
・質感の美しさは、APS-Cセンサーとは思えないレベル
最後に、西田さんは「新しく開発されているコンデジは少ないですが、
大きな魅力があります。そもそも写真というのは、カメラを持っていないと
撮れないもの。いつでも撮れるコンデジの魅力を再発見してもらいたい」と
締めくくっています。
実にカメラ愛に溢れる動画となっていましたので、ぜひともチェックしてみてください。
“カメラ女子”が選んだ3機種
西田さんがプロカメラマン目線で選んだのに対し、あまり詳しくないという方も
いらっしゃると思いますので、
“カメラ女子”が選んだコンデジ3機種という動画もあります。
こちらで紹介されているのは、
「SONY RX100M7」(市場価格 約13〜14万円)
「Canon PowerShot G7 X Mark II」(市場価格 約7万円)
「Panasonic LUMIX DC-TX2」(市場価格 約8〜9万円)
RX100M7 はやはり不動のポジションですね。PowerShot G7は「スマホをいじる感覚で
操作ができる」「操作がしやすい」「Wi-Fiに接続すればライブ配信も可能」
「F値1.8なので暗いところでも撮影が可能」といったところがポイント。
Panasonic LUMIX DC-TX2は「フィルターが豊富で、おしゃれな写真を撮りやすい」
「24mm〜360mmまでの高倍率ズーム」「マクロモードで3cmの接写が可能」でした。
こちらも非常に見やすい動画になっていますので、チェックしてみてください。
最終的に多くの機種を紹介する形となってしまいましたが、
いろいろと比較検討して購入するのもカメラの醍醐味です!
ちなみに沼田は、西田さんがおすすめする上記4機種をチェックすべく、
実際に新宿の量販店に行き、販売員さんにお話を聞きながら実情を調べてきました。
今回そちらも掲載する予定だったのですが、あまりにも長くなりそうでしたので、その様子は次回(来週)お届けいたします。引き続きご期待ください!