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世界最速レビュー!旧カメラで撮影、iPhoneに取り込むDIGI SWAP

目次

    もう処分しようと思っていたフィルムカメラが再び蘇る……。デジカメがもはや定着し、
    すっかり出番がなくなってしまったフィルム専用カメラ。しかし、フィルムを巻き上げ、
    絞りを決め、シャッターを押して撮影する、あの感覚はオールドカメラファンに
    とってはたまらないものであり、できることなら昔のカメラを使いたいのは正直なところ。
    フィルムでの撮影は現実的に可能なのですが、現像代を含めるとフィルム1本で
    1,500〜2,000円もする上に、当然のように失敗写真も現像されます。
    コスト面、管理という観点から、もはやフィルムカメラの出番は厳しい現状でしたが、カメラファンに朗報です。
    それらの問題を解決する製品がリリースされるのです(https://www.digi-swap.com/)。
    方法はフィルムカメラの蓋を外し、iPhoneを接続した特製のアタッチメントをカメラに固定、
    専用のアプリをダウンロードした上で撮影するというシンプルなもの。
    一体どういったものなのか気になりますよねぇ。
    今回はDIGI SWAP(デジスワップ)の世界最速レビューを紹介!
    スチールのみならず、動画も撮影でき、作例もたくさん紹介しているので、チェックしてみてください。

    オールドカメラファン垂涎。
    世界最速レビューのレビュー

    家に眠っているCONTAX 167 MT+Carl Zeiss Planar 50mmを使いたくて震えている
    スワンパーの沼田です。
    今回は、オールドカメラファン垂涎の製品になりえるカメラアタッチメントのDIGI SWAPを解説します。
    2022年CP+(カメラ関連の一大イベント)でお披露目予定だったDIGI SWAPでしたが、
    新型コロナウイルスの影響により、イベントは中止に(オンラインは開催)。
    実機に触ってみたかったという“カメラ沼人”の方も多かったと思いますが、
    YouTubeでは2月20日にDIGI SWAPの世界最速レビューが公開されました。
    つまり今回は世界最速レビューのレビューとなります。

    動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「ひとりふぉと」さん。自らを“ジャンカー”と称し、
    ジャンク品となった誰も使わないフィルムカメラや時計、スピーカーなどを仕入れ、
    現代に蘇らせる映像などをアップするプロダクトマニアの方です。
    そんなひとりふぉとさんの姿勢に共感したのか、製品を開発したファイヤーワークスさん
    http://www.1950vintage.com/)から直接DIGI SWAPをお借りした模様。
    すでにDIGI SWAP関連だけで6本の動画を投稿し、CONTAXのS2や
    名機であるNikon Fに取り付けた作例もありますので、気になる方は
    そちらもチェックしてみてください。

    フィルム要らずのフィルムカメラ。
    「あえて難しい、しかしアート」

    動画は2本に渡ってレビューされ、1本目がひとりふぉとさんによるDIGI SWAPの概要説明。
    2本目は、YouTubeチャンネル「旅と写真と田舎暮らし」を運営されているプロカメラマンの
    池田昌広さん(https://masahiro-ikeda.com/)とひとりふぉとさんとのコラボ動画で、
    実際に街中を撮影し、プロの意見を紹介しています。
    詳細は動画を見ていただければと思いますが、1本目をまとめると下記となります。

    ・フィルムカメラの蓋を外し、専用のアタッチメントでiPhoneとカメラを接続する
    ・専用アプリのダウンロードが必要
    ・iPhone側の設定はISO感度とカラーモノクロの選択のみ
    ・撮影自体はシャッターやフォーカス、F値、シャッタースピードもマニュアルで行えるので感覚はフィルムカメラと変わらない
    ・アタッチメントを取り付けるのに苦労したが、慣れれば15分ほどで可能となる
    ・対応するiPhoneは10以降
    ・製品コンセプトは「あえて難しい、しかしアート」
    ・動画も撮影可能
    ・アタッチメントの見込み価格は25,000〜26,000円、アプリは約5,000円だが、確定はしていない

    №229【DiGi SWAP |デジスワップ】世界初レビュー!for OM-1(前編)フィルム要らずのフィルムカメラ

    視野率が狭くなってしまう。
    動画はボケ感がおもしろい

    2本目については、DIGI SWAPを付けたOLYMPUS OM-1で長野県の街中を撮影したレビュー。
    池田さんも初めて触ったとのことで、興奮しながらシャッターを押していました。

    池田さんの感想をまとめると

    ・ファインダーまで距離があるため、視野率が低くなってしまう。狙った画角が難しいので、ノーファインダーの方がおもしろい
    ・一眼レフのように構図を決めるのが難しく、「写ルンです」のように狙い通りに撮れないのが逆におもしろい。撮影する行為自体が楽しくなるアタッチメント。動画はスマホ(モニタ代わり)の画面に出るため構図を決めやすい。ピントは難しいが、ボケ感がおもしろい

    【DiGi SWAP|デジスワップ】を世界初レビュー!(後編)|ひとりふぉとさんコラボ|OLYMPUS オリンパス OM-1がデジタルカメラに!?

    写真のフォーカスはまだ厳しい?
    DIGI SWAPのまとめ

    沼田の感想でいえば、写真においては作例を見る限り、フォーカスが厳しい印象です。
    ただ、レンズのボケ感、色味については、オールドレンズ独特の雰囲気が出ていました。
    個人的には動画の仕上がりの方が興味深かったです。完全に昔の映画を見るようで、
    おおげさにいうと昔の岩井俊二さんの映画のような雰囲気すらありました。

    いかがでしたか? もはやフィルムレンズを使いたいというユーザー自体が
    少ないのかもしれませんが、時折フィルムを巻き上げ、シャッターを
    押したいときってあるんですよね。
    「マウントアダプター使えよ!」ってツッコミもありそうですが、
    やはりレンズだけじゃなくて慣れ親しんだボディも触りたいのです。

    スマホもアプリもまだまだアップデートしていくでしょうし、
    DIGI SWAPも将来的にはさらに期待できるはずです。
    お楽しみに!