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万能のピクチャースタイル設定を大公開!風景・動物の写真撮影で設定に迷ったら万能JPGで撮影しよう!

目次

    動画について

    風景や動物などを撮影するときに、
    メーカーが用意したピクチャーコントロールでは
    光の具合でシャープネスが低くなったり、
    彩度が高くなりすぎてのっぺりした写真になったりします。

    そんなときに覚えておきたいのが、
    写真家「林祐介」さんが提唱する「万能JPG」という設定!

    ニュートラルを基本にシャープネスを上げ、
    彩度とコントラストを下げ、
    後から簡単に編集できるようにするものです。

    これにより、ピクチャーコントロールに迷って
    シャッターチャンスを逃すということなく、
    とりあえず撮っておくことができます。

    ぜひ動画を見て、設定と使うべきシーンを覚えてくださいね♪

    Swamper Rate

    pro(専門)度★★★★☆
    動画クオリティ★★★★☆
    聞きやすさ★★★★★
    わかりやすさ★★★★★

    作成日:2021.10.11

    動画タイムライン

    00:00 
    オープニング

    今回は「万能JPG」について紹介する
    すべての撮影においてオールラウンドに対応してくれるため、簡易的なRAWの役割をする。

    動物撮影で道東に出かけた際に、その設定で撮っていた。

    00:59
    Q:皆さんは普段どんなピクチャースタイルにしていますか?

    万能JPGを理解するために、まずはピクチャースタイルを理解する必要がある。

    ◆ピクチャースタイルのメーカーごとの呼び名について
    Canon…ピクチャースタイル
    Nikon…ピクチャーコントロール
    Sony…クリエイティブスタイル

    ピクチャースタイルはJPGに作用して、RAWにはあまり関係がない。
    RAWで撮る人は後からパソコンで1から処理するので気にしなくても良いが、
    手間がかかる。
    林さん自身RAWから作り直すことはほとんどない。

    万能JPEGを理解して撮影すれば、作例のように光をきれいに撮ることができるし、
    色味もRAWより自分好みに出せる。

    風景・動物のピクチャースタイルを紹介して、最後に万能JPEGを紹介する。

    02:15
    ◆風景のピクチャースタイル
    林さんが風景を撮影するときに使っているのは、当然風景のピクチャースタイル。

    【ピクチャースタイルの液晶画像】

    最近Canonはシャープネスが3つほどある。
    メーカーによって違うが、Canonでは
    ・強さ:解像度が増したように見える
    ・細かさ:エッジの太さ(1が繊細、5が太い)
    ・しきい値:エッジの強調を行う度合い
    (1はコントラストが浅い部分のみエッジが出る。
     5はコントラストが強い部分にもエッジが出る)

    Canonを使っている人でも、これらを理解していない人が多い。

    林さんの場合、シャープネスを従来より+1して5にしている。
    ※カメラによって設定が違うため、5という数値を覚えるのではなくて
     +1上げると覚える。

    しきい値は、-1して3にしている。

    コントラストは、上げるのが苦手なため-2にしている。

    風景は最初から陰影がついているため、コントラストを強くすると
    黒つぶれ・白飛びしやすくなる。
    →コントラストを下げることで、黒つぶれ・ハイライト部を抑えている。

    風景を鮮やかにしたいため、色の濃さは+2している。
    ※MAXにしていしまうとやりすぎだと思う。

    04:27
    【作例】
    ・青空がカリッと綺麗になる

    ◆設定
    シャープネス強さ+1
    シャープネス細かさ初期
    シャープネスしきい値-1
    コントラスト-2
    色の濃さ+2
    色合い初期

    風景の設定はほぼこれのみ

    04:40
    ◆動物のピクチャースタイル
    動物は毛並みとかがしっかり出てほしい。
    ディテール重視(風景より彩度を落として、ディテールを重視した設定)にしている。

    シャープネス強さ:MAX
    シャープネス細かさ:-1や-2してエッジを立たせている
    シャープネスしきい値:初期
    コントラスト:0から-4のいずれか
    色の濃さ:-1

    ◆シャープネスを上げる理由
    動物は普段身を隠して生活しているため、暗い場所にいることが多い。
    暗い場所、光が当たらない場所は、撮ったときにエッジが全然出てこない。
    →シャープネスを上げることで、丁度良いエッジ感が出る。

    フラグシップ機や超高感度性能があるカメラなら、
    シャープネスをかけすぎたとしてもノイズが乗らない。

    06:04
    【作例】
    ・キタキツネ
    ・ひげの一本一本までディテールが出ている
    ・耳の部分の毛も表現できている
    ※ここまでのディテールを出すのは、他のピクチャースタイルでは難しいため、
    この設定がおすすめ。

    06:25
    ◆万能JPG
    Canonだけでなく、すべてのメーカーで使える設定だと思う。

    まずは、ニュートラルにする。
    シャープネス強さ:+1~2
    (その他シャープネスは初期のまま)
    コントラスト:全部下げる
    色の濃さ:全部下げる

    06:58
    ◆比較写真
    テストでアースジェットを撮影
    ・風景…緑や赤の色が濃くて、のっぺりとしている。
    ・万能JPG…コントラストも色も浅いので、後から現像が楽。

    緑の部分に注目。
    緑色はJPGで色を崩しやすいが、万能JPEGなら崩れない。
    風景は色がコテコテになってしまう。
    緑だけでなく、白飛び・黒つぶれに対応できるので、迷ったら万能JPEGがおすすめ。

    多少シャープネスをかけている分、風景だけでなく動物にも対応できる。

    被写体によってどのような設定で撮ったら良いかわからないのは、
    ネイチャーの世界でよくある。
    →万能JPGにして撮っておけば、後で簡単に現像できる。

    08:07
    まとめ