形や色を活かした花の撮り方!紫陽花でさまざまな表現を実践
目次
動画について
6月頃に咲く紫陽花は季節感があり、人気の被写体です!
丸い花に淡い色なので、明るめでボケ感の多い優しい印象の写真がよく見られます。
しかし、あえて色味を青くしたり背景を暗くしたりして、クールな印象の写真にするなど、紫陽花の特徴によって別の表現ができます。
今回紹介する動画では、紫陽花の特徴や撮影場所に合わせた表現方法と撮影マナーを詳しく解説。
スライドと作例によって初心者の方でもわかりやすく学べますよ♪
動画紹介
YouTube Info
Swamper Rate
pro(専門)度 | ★★★☆☆ |
動画クオリティ | ★★★★★ |
聞きやすさ | ★★★★★ |
わかりやすさ | ★★★★★ |
作成日:2023.04.15
動画タイムライン
00:00
オープニング
【テーマ:紫陽花の撮り方】
・今回の動画を見て得られるメリット
・爽やかな撮り方
・かっこよい表現の撮り方
・形や色など特徴を活かした撮り方
・撮影時のマナー
00:50
【作例1】
<作例:上>
・青色に傾けて濃くしつつ、暗い環境で紫陽花本体にスポット光を当て、葉の部分が写り込まないようにした
・真上から撮っている
<作例:下>
・マクロレンズで撮影
・花1枚1枚に目がいくように大きく切り取った
・斜めから撮っている
・紫が濃い紫陽花だったので、青色に傾けた
・周辺光量は落として、目線が花に行くようにした
02:22
【作例2】
・柔らかい印象かつ他にも紫陽花が何種類もあるように思わせる紫陽花らしい写真
・道のようなものが真ん中にできていて、自然と目線がいく
・緑の背景を置くことで、淡い色のアジサイが浮き出ているように見せる
02:52
【作例3】
<作例:上>
・雨上がりのタイミングで、水滴が残っていた
・水滴を残しつつ、種類が違う紫陽花があったため、花が密集しているものを切り取った
<作例:>
・真ん中に小さい花があり、外側に4~5枚花びらがついている
・フィルム調の表現で、ザラつきとシャープネスを残した表現をした
04:00
【紫陽花を撮ってみよう】
・6月の季節的な印象を与える紫陽花は人気
・そんな紫陽花をいろんな撮り方をしてみよう
【爽やかな印象で撮る】
<作例:上>
・D780
・AF-S Micro 60mm f/2.8G ED
・F3
・ISO200
・SS640
【かっこよく撮る】
<作例:下>
・D780
・AF-S Micro 60mm f/2.8G ED
・F3
・ISO100
・SS1250
05:03
【紫陽花を撮るコツ】
・強すぎる光は難しいので、曇りや日陰など優しい光で撮ろう
・光が強いと影が強く出やすいので、花には不向き
・モノクロなど表現方法によってはありだが、無難に撮るなら曇り
・ポートレートなども少し優しい光のほうが影が和らぐ
・暑い日は、葉の緑が濃くなったり肉厚になったりと力強くなってしまうことや、花が弱っていることがある
・光が強いと紫陽花のしっとり感が薄れる
・1~2ステップ露出を上げている明るいハイキー、暗い印象のローキーを活かして撮ると表現がたくさん増える
・色味はメーカーや機種によって変わってくる
・ニコンはピクチャーコントロールが増えた
・フジフィルムはフィルム調に撮れる
・ピクチャーコントロールを活かして撮るとよい
07:26
【紫陽花に便利な構図】
・丸い形が特徴的なので、三分割や日の丸構図が撮りやすい
・単純に上から撮ってしまうと葉やレンガ、土や花の名前が書いてある札など、不要な情報が入る
・三分割、日の丸、奥行きを意識する
<作例:上>
・三分割構図
・三分割では右下とか左上など、画面を三分割した交点に置くのがよい
<作例:下>
・日の丸構図
・日の丸を使うときはシンプルに撮る
・俯瞰気味で撮ると葉など不要な情報が入って主役が薄れる
・あまりに情報が多いとスマホで撮ったような写真になる
・周りを暗くしたり、周りに何も写らないようにしたり、大きく写したり工夫すること
09:31
【マクロレンズで撮ってみよう】
・花撮影の強い味方、マクロレンズ
・レンズには最短撮影距離があり、ある程度離れないといけない
・マクロレンズは寄って撮影できる
<作例>
・紫陽花は小さい花が集まっているため、一つに絞り込むと良い
・全体を撮るのもよいが、一つに集中することでより主役を強調できる
・他のアジサイは形や色などの情報を見せるために使う
・マクロレンズはボケやブレなどが出やすく、ピント合わせが少しシビアなので、三脚や風の弱い日がオススメ
11:45
【あえて質感を出して撮ろう】
・紫陽花はボケ感を活かした撮り方などで優しい印象をもたれやすい花
・逆に暗い環境や絞り込んで撮って印象を変える
・絞りはF5.6-8など
・個人的には絞りが低い写真のほうが好み
・駐輪場に生えている紫陽花を撮ったため、写り込むものが多く、F値を低くしている
・花がたくさん並んでいるような植物園では、F値を高くして背景までピントを合わせる
・夕方などの少し暗くなった環境での撮影もよい
・明るい環境でシャッタースピード(SS)を上げたり、ISO感度を下げたり調整可能
・同じ環境でも表現がたくさんある
・暗い環境なら主役(花)以外は、暗い空間として背景処理が可能
・暗い環境で葉の部分を大きく写していると画面全体が重い雰囲気になる
・葉はあまり写さないほうがよいと感じた
・書き出し時(フィルターなど)でフィルム調したり、色味を青くしたりするのも良い
・紫陽花は形や色、生えている数など情報が多く感じる
・背景処理やアップで撮って、写真内をスッキリさせる
・暗く撮ることやスポット光(スマホのライト機能など)が有効
・カメラを持ちながらスマホのライトで照らす
<作例:左>
・スポット光で水滴の部分が艶っぽく見える
<作例:上>
・背景を暗くするように撮って、修正をかけている
・ケルビンを青寄りに寄せて、色補正も青を強くした
・モノクロではおもしろくなかったので、非日常的な表現をした
<作例:下>
・真ん中の花びらが特にきれいだったため、目線を真ん中に集めつつ、どういう状況だったかを伝えたかった
・暗い環境、かつ密集している花というのが伝わる撮り方
・白バックなど何もない状況で撮るなら気にしなくてよい
・撮影時に背景の情報量が多いと主役が目立たない
・紫陽花を撮る環境は、背景の情報量が多い
・何を表現したい、どれに目線がいってほしいなど、無意識に目線がいくような撮り方を意識するとよい
・全体が写っていると、説明的な写真になる
・植物園で全体を大きく写したときに、ロケ場所の説明のようなイメージになってしまう
・全体が写っていると、日常の視界と近いので表現力が弱い
・何枚か紫陽花を撮った中で、説明的に環境を見せるにはよい
・説明的な写真が続くより、アップや主役が際立ったものを撮りたい
・風景や建物は全体を写すと迫力が出る
・ボケ感を活かして主役を強調する
17:49
【背景処理を意識しよう】
<作例:左>
・主役が目立つ色を背景に置く
・紫陽花本体が淡いピンク色
・左上にある空の部分は、曇っていたため白く写っている
・白い部分が紫陽花に重なってしまうと、色がかぶってしまうため、印象が薄れる
・緑の濃い部分をもってきて、紫陽花の形や色が際立つようにしている
・奥にある紫陽花を狙って、手前にある紫陽花を前ボケにした
・V字型に奥行きがあるように広がっていくようにした
・後ろに木があることで奥行き感が出る
・ライン構図と三分割構図が組み込まれている
・紫陽花は上の部分に花があり、下の部分が細いことがあるため、ローアングルで撮りすぎるとよくない
・同じ目線か少し高めから撮るのが印象がある
・下から撮るのもよいが、逆光で撮れるようなときがよい
<作例:右>
・背景を利用して状況説明した
・手前の紫陽花に三分割構図でピントを合わせた
・絞りは高め
・紫陽花の形を見せたいため、奥行きにラインが走っている
・三分割構図、かつライン構図
・葉の緑が濃かった
・緑の部分を活かそうと、奥の部分も緑が濃くでている
・紫陽花の淡い色の部分が緑の上に乗っているような表現を狙った
・淡い色のときは、濃い色を背景に置くことで際立たせる
・暗い色を撮るときは、背景を白いものにすると目立ちやすい
23:50
【色を変えて表現を変えてみよう】
<作例>
・紫陽花の色を活かしてカラフルに表現
・逆に色を減らし、モノクロで表現することで形などが目立つ
・ピクチャーコントロールやケルビンでの設定で変更して遊ぶ
【撮影マナー】
・撮影時に他の通行人や来園者(植物園など)には親切に
・紫陽花の向きを変えたり、葉をちぎったりしない
・雨感がほしくても、霧吹きなどで水がかけないように
・自分で育てている庭やベランダの紫陽花なら傷めない程度に
・撮影地での三脚や一脚利用は許可されているか要注意
・外での撮影はコロナ対策をしっかりと行う