夕景・夜景を超望遠レンズで撮影したらこんな失敗をした!初心者の失敗談から学ぶ撮影のコツ
目次
動画について
最近夕景・夜景にハマったという投稿者。
普段は反射防止用のレフ板をしっかり使って、
広角レンズや標準レンズで夕景・夜景撮影をするとのことですが、
今回は野鳥撮影で使用している超望遠レンズで挑戦!
使用した機材は、
「SONY α7RIII」
「SONY FE100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」
撮影中は上手に撮れていると思っていたものの、
拡大してみると失敗の連続が発覚…
こちらの動画では、その失敗談を赤裸々に語っています。
初心者だけでなく、ベテランカメラマンの方でも
共感できること間違いありません!
ぜひ、こちらの失敗談を通して、
夕景・夜景撮影のコツを一緒に学びましょう♪
Swamper Rate
pro(専門)度 | ★★★☆☆ |
動画クオリティ | ★★★★☆ |
聞きやすさ | ★★★★☆ |
わかりやすさ | ★★★★★ |
作成日:2021.06.21
動画タイムライン
00:00
オープニング
「超望遠レンズで夕日&夜景撮影 失敗談」
展望室からの夜景は広角ばかりで撮っていた
→今回は野鳥撮影に使っている超望遠レンズで撮ってみた。
結果:超望遠レンズでの夜景撮影は初めてだったので、さまざまな失敗をした。
◆ロケーション◆
札幌JRタワー38F展望室
01:15
Q:なぜ超望遠か?
A:広角レンズでは個性が出せない
忍者レフ(反射防止グッズ)を使ってはいるが、
ガラスの写り込みが写ってしまうので、ガラス面に対して急な角度をつけられない。
そのため、広角だと誰が撮っても同じ構図になりがち。
広角だとLightroomの現像くらいでしか個性が出せない。
A:夕日が大きく撮れる
持っている標準ズームレンズ(望遠端105mm)では、夕日が大きく撮れない。
A:遠くの観覧車が大きく撮れる
展望室からすすきのの観覧車まで1kmくらい離れているため、
標準ズームレンズ(望遠端105mm)では大きく撮れない。
A:車ヘッドライトの光跡を選べる
標準ズームレンズより構図の自由度が高い。
03:09
◆撮影機材◆
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)
三脚:バンガード VEO2 265CB
レフ板:ヨシミカメラ忍者レフ
※反射防止と言ってもガラス面に対してレンズの角度をつけると
写り込んでしまうため、限度がある。
※直径20cmに縮むため、カバンに入れやすい。
04:43
【作例1】
ISO感度:ISO100
焦点距離:330mm
露出補正:-1EV
絞り:f/16
シャッタースピード:1/40
→原因はわからないが、太陽が2重に写ってしまう。
調べてみた結果…
・レンズ内で反射しているのではないか?
・雲に太陽が反射して2重に写っているのではないか?
◆比較写真
【作例2】
ISO感度:ISO100
焦点距離:330mm
露出補正:-1EV
絞り:f/16
シャッタースピード:1/40
【作例3】
ISO感度:ISO200
焦点距離:150mm
露出補正:-0.3EV
絞り:f/16
シャッタースピード:1/80
夕日の撮影は、露出が難しい。
夕日の赤を強く出そうとすると露出アンダー気味になってしまって、
地面が黒く潰れがちになってしまう。
かと言って、地面のディテールを残そうとすると、
空の部分が淡くなってしまって、太陽の周りが白飛び気味になってしまう。
→キレイに写すには、NDフィルターが必要だと思った。
夕日撮影の基礎知識がない。
→構図の組み方がわからない。
他の人の作例を見て研究しなくてはならないと思った。
07:28
観覧車の撮影について
【作例】
ISO感度:ISO100
焦点距離:400mm
露出補正:-0.7EV
絞り:f/18
シャッタースピード:4秒
◆失敗1:被写体ブレ
望遠端の400mmで観覧車をうまく写せたと思っていたが、
人が乗る部分を拡大してみると被写体ブレしていた。
→あまり拡大しすぎると被写体ブレが目立ってしまう
→長秒露光はNG
◆失敗2:障害物
超望遠レンズを持っていけば観覧車を見栄え良く撮れると思っていた。
→観覧車の手前に大きな建物があり、対策のしようはなかったが、
計算に入れておくべきだった。
◆比較写真
【作例1】
ISO感度:ISO100
焦点距離:268mm
露出補正:-0.7EV
絞り:f/16
シャッタースピード:3.2秒
【作例2】
ISO感度:ISO200
焦点距離:100mm
露出補正:-0.7EV
絞り:f/18
シャッタースピード:2秒
失敗3:構図力
ズームが効くため、観覧車をどの位置に配置するか、構図の自由度は高かった。
→経験不足で、どの位置に配置すれば映えるかわからなかった。
→経験をつむか、他の方の作例を見て研究するしかないと思った。
08:59
車の光跡の撮影について
【作例】
ISO感度:ISO100
焦点距離:400mm
露出補正:-0.7EV
絞り:f/22
シャッタースピード:20秒
失敗1:露出が難しい
全体の露出を適切に抑えても、巨大看板などの白飛びする大きな光源があると台無しになってしまう。
→強くて大きな光源がある場所は避けたほうが良い。
09:34
◆比較写真
【作例1】
ISO感度:ISO100
焦点距離:100mm
露出補正:-0.7EV
絞り:f/22
シャッタースピード:20秒
【作例2】
ISO感度:ISO125
焦点距離:118mm
露出補正:0EV
絞り:f/16
シャッタースピード:30秒
失敗2:交通量が少ない
車のラインを見せるためにさまざまな場所を撮ってみたが、
交通量が少なくてキレイなラインが描けなかった。
→車がたくさん来るタイミングを見計らって、ひたすら待つしかないと思った。
→そもそも交通量が少ないところはNG。
10:06
【作例】
ISO感度:ISO100
焦点距離:400mm
露出補正:-1EV
絞り:f/18
シャッタースピード:20秒
失敗3:遠くはピントが甘い
遠くの交通量が多そうな幹線道路を撮ってみようと思った。
→オートフォーカス任せにしたら、ピントが甘くなってしまった。
→超望遠の遠景はピントがシビア。
10:47
◆まとめ
・超望遠はおもしろい
広角レンズでの展望室からの夜景撮影は、
やることが限られるので飽きてしまいがち。
超望遠レンズは、構図の切り取れる自由度が高いので、
遊びとしてはかなりおもしろい。
・構図力が問われる
超望遠レンズは、構図の自由度が高いが、構図力が問われるので鍛錬が必要。
・夕日は勉強が必要
夕日撮影の際には、構図の他にも露出コントロールのテクニックが
大事ということがわかった。