FUJIFILM GFX100Sの使用感から比較レビュー!GFX100とどちらを買うか
目次
動画について
写真家の関一也さんによるFUJIFILM GFX100Sのレビュー動画です。
関さんはFUJIFILM GFX100を所有しているため、2機種の使い勝手についても言及しています。
動画後半では、FUJIFILM GFX100Sで撮影した作例を多数紹介。
FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR
FUJIFILM フジノンレンズ GF250mmF4 R LM OIS WR
の2本が使われているため、描写が非常に参考になりますよ♪
Swamper Rate
pro(専門)度 | ★★★★★ |
動画クオリティ | ★★★★☆ |
聞きやすさ | ★★★★★ |
わかりやすさ | ★★★☆☆ |
作成日:2022.02.09
動画タイムライン
00:00
オープニング
紹介カメラ:FUJIFILM GFX100S
紹介レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR
結論から言うと「FUJIFILM GFX100からFUJIFILM GFX100Sには乗り換えない」
実際使ってみるととても軽くてスナップに便利
ただし、風景撮影で縦撮りするとき、縦位置グリップがないと使いづらい
FUJIFILM GFX100では小さかったフォーカスレバーとコマンドダイヤルが、
FUJIFILM GFX100Sでは大きくなって使いやすい
◆モードダイヤル
マニュアルや絞り優先などわかりやすい
カスタムが6種類設定でき、ポートレート、風景、スナップ、物撮りなど、
自分の好きな設定を瞬時に切り替えられるようになっている
02:10
◆バッテリー
使ってみて微妙だと思った
X-T4などと共有できるため、一緒に使える人には便利
FUJIFILM GFX100をメインで使う人は、
縦位置グリップに2個入っているとバッテリーライフが長くて丸1日使える
→FUJIFILM GFX100Sは半日くらいでバッテリーが切れる
03:15
◆ファインダー
FUJIFILM GFX100Sはファインダーの取り外しができない
FUJIFILM GFX100では取り外せる
→突起が邪魔なときに取り外せて、アダプターをかますと角度を変えられる
◆FUJIFILM GFX100Sの良い点
ダイヤルが大きいところは良い
フォーカスレバーも大きくなって使いやすくなっている
◆FUJIFILM GFX100Sの悪い点
バッテリーが足りない
縦グリップが付けられない
ファインダーが取り外しできない
04:25
◆手ブレ補正
SS6段分の強力な補正
撮影しているときも手ブレ補正の効きが強いのを実感できるくらいピタッと止まった
SS1/50やスローシャッターのときでも手持ちで撮影できるのは魅力的
手ブレ補正以上に縦グリップがほしい
画質に関しては風景を撮影して見比べてみたが、ほぼほぼ一緒だった
→FUJIFILM GFX100からFUJIFILM GFX100Sに買い換える必要がない
◆3wayのチルト式モニター
角度が変えられて、縦アングルでも見やすい
06:00
◆カメラの機材を買い換えるタイミング
FUJIFILM GFX100Sが発表されたとき、
FUJIFILM GFX100が120万円から30万円くらい値落ちした
1週間後にはFUJIFILM GFX100Sの使い勝手の良さや悪さが世の中に出回った
→FUJIFILM GFX100の良さを皆が気づいた
→1週間後にはFUJIFILM GFX100の価格が90万円台から120万円台に戻った
次の機種は1.5億画素が出てくると予想している
→次の機種に乗り換えても良いのではないか
07:50
◆FUJIFILM GFX100Sを勧めるのは
・軽い機材を使いたい人
・バッテリーをX-T4と共有したい人
・X-T4からFUJIFILM GFX100Sに乗り換えたい人
→予備バッテリーとかある人は、FUJIFILM GFX100Sでも使用できる
AFはトラッキングで試してみたが、そこまで大きな差はなかった
暗いところは食いつき100よりもいいかなと思った
そこまで違うかと言われたら、わからなかった
09:16
◆サブモニター
ヒストグラムを表示できるので便利
カスタムはほぼほぼ一緒
ボタンの位置が少しずれてるかなという感じ
操作性という意味ではFUJIFILM GFX100Sのほうが進化している感じがした
10:10
◆ポートレート
【作例1】
使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR
・RAWデータが対応していないため、JPEG撮って出し
・Astia/ソフトで撮影
・解像度は72×72でRAW現像していないので低いがきれいに写る
・FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WRのボケ感が気持ちいい
フルサイズではより広く撮りたいがぼかしたいというとき、
かゆいところに手が届くようなボケ感を味わえる
【作例2】
・背景が真っ白でピントが合わせにくい状況だが目にピントが合っている
・F1.7なので1段2段絞って撮影したほうが、しっかり解像する
・髪の毛に乗っている雪もしっかり写っている
【作例3】
・部屋での撮影
・青やマゼンタなど、RGBで色が飽和しやすい状況でも
階調がしっかり残っているという印象
・1億画素あると服の毛1本1本解像しているため、立体感がある
【作例4】
・飽和しやすいところでもディテールが出ているのは富士フィルムの強み
・カメラによっては階調が崩れてトーンジャンプを起こしたりするが、
しっかり残っている
・拡大すると目のコンタクトレンズまでくっきり写っている
14:00
◆風景
【作例1】
使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF250mmF4 R LM OIS WR
・F8に絞って撮影
・少しモヤがあるのは陽炎なので、しっかり写ることはない
→それでも木1本1本や山の上の解像感がある
少しモヤがあるのは夏場のアスファルトなどと同じ大気のゆらぎ
風景を撮影する際のポイントの1つは電子シャッターで撮影すると、
シャッターの振動を抑えられる
動きものでない場合は、電子シャッターで振動を無い状態にして、
タイマーで撮影すると良い
「ISO100が一番解像していてきれいではないか」
望遠だと景色が歪んで解像感がなくなる
SSを上げたほうがいい
ISO400にしてSSを上げて撮っている
ISO100でSSが遅いと山肌のディテールがぼやけて解像感が落ちてるように見える
電子シャッターにして2秒タイマー、三脚を使って撮影するときれいに解像して撮影できる
【作例2】
使用レンズ:FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR
・逆光で雪が木の上から落ちてきてパラパラときれいに降り注いでいる
・FUJIFILM GFX100SのAFが早くて優秀だったので、
ピントが合っているところがしっかり写っている
・開放F1.7なのでパープルフリンジやグリーンフリンジなど色収差は出る
→中判に特化したレンズなので、かなり抑えられているとは思う
純正ではないレンズで開放F1.4のレンズを使うと色収差がにじんでいたり、
ピントが合っているところが解像せず使い物になりにくいものがある
→拡大してもピントが合っているところがくっきり写っているので、
FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WRはオススメ
【作例3】
・猿が動いているところでも、すぐにピントを合わせてくれる
【作例4】
SS1/50
ISO4000
F1.7
・真っ暗でLEDライト1本で撮影した
・ISO4000でもまつげの毛も若干解像している
→フルサイズやAPS-Cになってくるとまつげのくっきり感は少し弱まる
→1億画素のアドバンテージ
・シャドウ部のノイズ感は感じない
・ローライトでもAFが利くというのがFUJIFILM GFX100Sの特徴
・色は富士フィルムのいい色を出しているという印象
20:12
富士フィルムが気になっている方でGFXシリーズを使いたいとなった場合、
FUJIFILM GFX50Sが値段的にもこなれてきているが、
FUJIFILM GFX100Sにしたほうが長い目で見たときに後悔がない
AFの性能もFUJIFILM GFX50Sと比べると全然違う
画質においてもFUJIFILM GFX50シリーズよりGFX100シリーズのほうが圧倒的にきれい
→FUJIFILM GFX50シリーズよりFUJIFILM GFX100Sにいったほうが良い
21:10
まとめ
価格や縦グリップがほしいなどの操作性の件も含めて、
FUJIFILM GFX100をしばらく使い続けたいと思う
FUJIFILM フジノンレンズ GF63mmF2.8 R WRもあるが、
F1.7を中判で使う意味は大いにある
→ボケを楽しみたい方には、FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WRはオススメ
FUJIFILM GF100mm F2R LM WRと比べると、
リニアモーターが入っているのでスピードが速く静か
→FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WRはAFに癖のあるレンズ
FUJIFILM フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WRでしか味わえないボケがある
→立体感を味わいたい人は検討してほしい
1億画素でAFがちゃんと利いて撮れるというカメラはないので、
FUJIFILM GFX100Sはオススメ