雪の撮影を楽しむために必要なカメラを守るモノ・コト13点
目次
動画について
雪景色の撮影は、過酷な環境下で行わなければなりません。
それはカメラマン自身はもちろん、撮影機材も同様です。
しっかりと対策をして撮影に臨むために、こちらの動画で
必要なモノ・コトを学んでいきましょう!
今回は、アイスランドまで行って雪景色の撮影をするほど、冬の撮影経験が
豊富なYouTuber「fotoshin」さんの動画をご紹介します。
これまでの経験から、あると便利な道具を20分を超える長さで
丁寧に解説しています。
撮影機材はもちろん、アウトドア用具に至るまで紹介しているので、
野外での風景撮影が多い方も必見です♪
動画紹介
YouTube Info
Swamper Rate
pro(専門)度 | ★★★★☆ |
動画クオリティ | ★★★★☆ |
聞きやすさ | ★★★★★ |
わかりやすさ | ★★★★★ |
作成日:2022.03.11
動画タイムライン
00:00
オープニング
【テーマ:冬の撮影に必要なモノ・コト13点】
・前回「冬の撮影を楽しむポイント8」
・冬の時期は雪がたくさん降って寒く、大変な時期ではある
・しかし、楽しい撮影ができる時期でもある
01:35
【防寒着】
・冬の撮影は寒く、じっとして撮影していることが多い
・走り回って撮影するシーンは風景撮影では少ない
・予期せぬ太陽の光が入ってきて、あるポイントに行きたいから走るということはある
・そうではない限りは暖かい格好をしてなければならない
・fotoshinさんはノースフェイスバルトロのダウンジャケットを着ている
・-10~20℃の環境の中でも、かなり温かい
・ダウンパンツを合わせると、さらに温かい
02:46
【スキンレイヤー】
・いわゆる「アミアミ」
・ファイントラックのスキンレイヤー
・よく見ると透けている
・上下の衣類だけでなく、手袋にもある
・活動量が多いような状況で汗をかく
・そういった状況で汗をかくと、皮膚にあたっている生地は水分を吸って冷たくなる
・それで皮膚に付くと冷たくなり、最悪なケースでは低体温症になるため、それを防げる
・汗をかいても肌触りがドライ
・上に着ているウールの素材などが、水分を外に逃がしてくれる
・さまざまなレイヤリングの中でいちばん大事なのはアミアミだと思っている
04:21
【手袋】
・最近どのカメラもタッチパネル式になってきている
・背面液晶を使って設定を変えたりすることが多い
・その都度手袋から手を取り出して操作していると寒すぎるため、タッチパネルに対応した手袋があるとよい
・fotoshinさんはモンベルの手袋を使用
・指先がタッチパネル対応になっている
・どうしても一番外のシェルではタッチパネルに対応できない
・そういうときはボタンで操作するしかない
・メニュー画面でほぼ操作できるように慣れておかないといけない
・ファンクションボタンも大きな手袋をしていると押せない
・なるべくメニューボタンですべて完結できるように、メニューを配置しておく
・手袋をした状態での操作を練習しておくとよい
05:57
【寒さに耐え得るカメラ】
・寒い環境でも電源が入ってシャッターを押せるか
・寒さに影響するのはバッテリー
・必ずしもカメラ本体だけではなく、バッテリーも大事になってくる
・なるべく大きいバッテリーが入るほうが寒さに強い
・雪は暖かくなると溶けるので、付着した雪が溶けてカメラが水まみれになることがある
・防塵防滴に配慮された作りになっていないと、内部に湿気や水分が入ってしまい、故障の原因になる
・中級~上級機種であれば、防塵防滴に配慮された作りになっているため、安心
・冬にたくさん撮影したい場合は、中級~上級機種を使うほうが安心
07:23
【予備のバッテリー】
・バッテリーによって撮影できないということが多々ある
・寒くなるとバッテリーの中の電圧が下がり、正確に電力を供給できない
・現状、Nikon Z6II、Z7は問題ない
・バッテリーをたくさん持っていくことによって、バッテリーが寒さでダメになった場合、取り替えてあげるとよい
・ポケットの中など暖かい場所に入れておけば、交換したときに動作する
・そうしたことを想定し、予備のバッテリーをたくさん持っていくとよい
・fotoshinさんが持っているのは7個ほど
・3日ほど転泊するときはたくさん持っていくし、日帰りの場合は3つでよいなど、調整している
・必ず純正を使う
・サードパーティー製は寒さに弱く、トラブルがあったときにメーカーで対処しきれないことが多い
08:58
【レンズヒーター】
・寒い環境でカメラをずっと構えていて、特に湿度が高い状態で撮っていると、レンズ先端部に結露が生じる
・それが凍り、撮影したときにぼやけた感じになる
・結露を撮ろうと思ってレンズクロスで拭いたりすると、レンズに傷がついてしまう
・レンズヒーターは割と安く買える
・fotoshinさんはProtageを使用
・USBケーブルがついていてモバイルバッテリーにつなげる
・つないでいれば、暖かくなってくる
・バッテリーを小さな袋に入れて三脚に引っ掛けて、レンズ先端に巻いておく
・レンズがじんわり温かくなってきて、寒い環境でも先端が結露せず撮影できる
・寒い環境でも常につけているわけではない
・すぐ撮影してカメラバッグにしまう場合は、つけないで撮影することが多い
・星やタイムラプスなど外に置いておいて、じっと撮影する人はつけるほうがよい
10:41
【ブロアー】
・どのシーズンにおいても重要
・先端から空気が出る
・普段も雨の日に水滴がついたときなど、吹けばとれて撮影できる
・メンテナンスのとき、隙間にある水分を取るときにも使える
・冬になると雪がレンズの先端に付着をしてしまうことがある
・雪は結晶なので、レンズクロスで拭くのはよくない
・そんなときにブロアーがあると、簡単に払える
・サイズによってさまざまあるが、握る部分が大きいほうが少しの力でたくさん空気が出るため、オススメ
・fotoshinさんが使っているのはKenko製
12:10
【タオル】
・普通のタオルよりはソフトなものがよい
・雪がついて溶けるとカメラに水滴がつくため、拭いてあげるのに使う
・レンズとは別にカメラを拭くのを持っておいたほうがよい
・fotoshinさんは1枚目が濡れたときのために2枚携帯している
・三脚に立てて撮影していて雪がすごく降っているときは、雪よけとしても使える
・100均で買えるものでもよい
・質感が滑らかな方がカメラにもよい
・カメラを拭くためのクロスが市販でも売っているので、それでもよい
13:37
【折り畳み傘】
・雨が降らないのに傘が必要な理由
・カメラバッグを地面に置いてバッグを開けると、雪が入り込んできてしまう
・fotoshinさんの場合、アイシーンユニットというのがあり、そこからカメラを出している
・内部に雪が入ってしまうと、蓋を閉じたときに内部のほうが暖かくなり雪が溶けて内部が濡れてしまうことが多い
・カメラバッグの雪よけのために使う
・少しの雪では気にしないが、たくさん降ってくるシーンでは制御しきれない
・傘を立て、傘の下でカメラバッグを広げて内部を開けてカメラをセットするとよい
・雪が舞っている中でレンズを取り替えるのはよくないが、しなければならない場合、雪を防ぎながらレンズ交換ができる
・新雪の場合、歩いていても体についた雪が溶けて濡れてくる
・雨よけと同じ感覚で傘をさしながら移動できる
・fotoshinさんのはモンベルの傘
・アウトドアメーカーから出ている折りたたみ傘が軽く、携帯性に優れているため、オススメ
15:24
【カメラ用レインカバー】
・Velbonから発売されているレインカバー
・fotoshinさんは雨に濡れてもカメラを使っている
・神経質になる必要はないが、土砂降りの場合はレインカバーがないと不安
・カメラを包んで三脚を立てて使う
・若干カメラの防寒にもなるため、結露を防げる
・雪がついて溶けて、水滴がボディに付くこともない
・カメラ用の防寒着として使う
・タオルでもよいが、レインカバーがあると便利
・夏の梅雨の時期を含めオールシーズンで使える
・折り畳めてコンパクトになり、専用のケースも付いている
・カメラバッグに入れて、保険としていつも携帯している
17:12
【ジップロック】
・食べ物やゴミを入れるときにも使える
・カメラは氷のように冷たくなる
・その環境から暖房が効いた車やレストランに移動すると、結露で水滴がたくさんつく
・防塵防滴仕様のカメラでもトラブルが起きてきてしまう
・氷のようになったカメラを暖かい場所に持っていくのが問題
・ジップロックに入れて、カメラバッグに入れて、レストランやロープウェイなど暖かい場所に行くのがよい
・カメラバッグを開けたら濡れたカメラとレンズで恐ろしいことになる
・ジップロックに入れて徐々に温めてあげるのがよい
・入れているから大丈夫というわけではなく、リスクを減らす程度
・シリカゲルなど乾燥剤を入れるのもよい
・仮に結露した場合、ショートを起こすため、感想をしきるまで電源を入れない
・それでもだめならメーカーに相談
20:25
【カメラポーチ】
・バッグの中にカメラを収納すると、バッグを下ろして開けた際に雪が入り込んでしまう
・森の中で撮影していて、カメラバッグを開けた瞬間に雪が落ちてきて、アイシーンユニットの中が雪だらけになったことがある
・カメラポーチを持っていると撮影したいポイントでカメラをすぐに取り出して撮影できる
・雪が中には入り込むリスクも少ない
・夏場でもハイキングや山登りで撮影する際にも重宝する
・fotoshinさんはLoweproとノーフェイスを使用
・自分の持っているカメラに合わせてサイズを選ぶとよい
20:05
【スノーシュー】
・ワカンとも呼ばれる
・ブーツで歩くと面積が小さすぎて埋まってしまうようなシーンでも、面積が広く浮力を保てる
・ブーツでは入れないエリアでも、スノーシューがあれば入れる
・これまで立ち入れなかったところでも景色を見たり撮影できる
・fotoshinさんはMSRを使用
・安いものであれば1万円以下でもある
・良いスノーシューがほしければ、MSRがおすすめ
・浮力を得られて移動もできるため、バックカントリー用のスキーが一番良い
・帰りに滑って帰ってくることもできる
24:10
【まとめ】
・いちばん大事なのは気合
・冬は寒く、雪もコントロールができないくらいたくさん降ってくる
・手袋をつけているとカメラをうまく操作できず、イライラすることは多い
・そういった苦汁も含めて冬の撮影は楽しい
・夏や秋にない景色を見ることができる