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カメラ、レンズ、テクを解説。美しい風景写真の撮り方・おすすめ動画5選

目次

    写真を撮るのに、本当に高機能カメラは必要なのか?風景写真においては?

    写真撮影において、ポートレートと人気を二分する被写体が風景。SWAMPERでもアクセスの多い人気コンテンツとなっています。

    では、どうすれば美しい風景動画を撮れるのか? それらの疑問&解決方法をまとめた動画5選をピックアップしました。写真を始めたいという方が必ず悩む「高機能ボディが必要?」といった“あるある”の疑問からテクニック、レンズの選び方、そしてiPhoneのデフォルト設定を使ったベストショットの撮り方というテーマで、風景撮影を撮りたい方に参考となる内容をまとめています。

    【風景写真】ある程度のカメラで良くない?その性能必要?【雑談】【本音】
    【風景写真】ある程度のカメラで良くない?その性能必要?【雑談】【本音】

    まず1本目は「【風景写真】ある程度のカメラで良くない?その性能必要?【雑談】【本音】」。プロとしても活躍される林祐介さんが、写真を始めようとする誰もが一度は悩む「普通のカメラでちゃんとした風景写真が撮れるのか?」という疑問について、忌憚のない意見で解説しています。

    世界的な半導体や資材不足を受け、高騰化しているカメラ関連製品。林さんは「高性能なカメラを買った方がいいのは間違いないのですが、風景写真を撮るなら、ある程度のカメラでよくないか?」と切り出し、以下のような理由を述べています。

    ①連写性能を求めていない
    ②オートフォーカス(以下AF)性能を求めていない
    ③高感度性能を求めていない

    風景写真は、機材以上に被写体となる風景を撮影しに行くまでのコストが非常にかかると語り、林さんは「海外ロケに行ったときは、最新のハイスペックモデルが2台は買えた」とコメントしています。

    ①<連写性能を求めていない>
    風景は動体ではないので、基本的に連写機能は不要。秒間20コマで撮影する人などいないわけです。林さんは自身の作成を見せながら、連写撮影は要らないと説いています。

    風景写真を始めたいという方には、非常に参考となる動画

    ②<AF性能を求めていない>
    林さんいわく「正直あまり求めていない」。普通のAF性能であれば十分であり、中央AFだけでも問題ありません。中央でピントを決めてから画角を合わせるため、高性能AFは不要とのこと。

    ③<高感度性能を求めていない>
    星空撮影などは高感度が必要ですが、日中の風景写真では基本的な性能で問題ありません。ときに暗い場所で撮影することもありますが、それでもISO感度は800ほど。ISO感度1000で撮影できれば、風景写真は問題なく可能です。

    最後に、結論として林さんは「ある程度のカメラで十分。画素数も1000〜2000万で、プリントも問題なくできる」と語っています。

    風景を撮る際に必要な三要素を解説。ポイントを押さえるだけで撮影技術が向上

    風景写真撮影の必須3要素
    風景写真撮影の必須三要素

    写真セミナーの講師などで活動している廣瀬雅弘さんによる「風景写真撮影の必須三要素」。シンプルな内容ながら、ピンポイントでスキルアップできる内容となっています。

    三要素とは下記の通り。

    ①手ブレ補正を使うメリット
    ②NDフィルターの活用方法
    ③解像度の違いによる表現度の違い

    まずは①について、手ぶれ補正を使った作例、使っていない作例を比較し、写真を拡大するとクオリティが明確に違うことがわかります。ロケでは、ときに三脚のセッティングが間に合わないことがあり、そうなると手ブレ補正の有無によって大きな差が出てきます。また、手ブレ補正での注意点は、いつのまにか機能がオフになっているときがあるため、必ずモニタで確認することが大切です。

    続けて②のNDフィルター(減光フィルター)について。NDフィルターとは、スローシャッター撮影に欠かせないのがツールであり、今回は滝の撮影に使用しています。下記の写真の通り、NDフィルター未使用のものと、NDフィルターを使用し長時間露光によって撮影したものを比較すると、明らかに表現が変わります。NDフィルターを使うと、動きがあるものに目線が向く効果を生み、水の流れを美しく表現することが可能です。

    黒部ダムで撮影した作例比較もあり、フィルターの効果が確認できます。

    初心者にでもわかりやすい写真の技術向上について解説

    最後は③の解像度の違いについて。フルサイズ(4730万画素)とフォーサイズ(2033万画素)の違いを紹介しています。廣瀬さんによれば、一見そこまで大きな違いは見られないものの、陰影のディテールが違うと言います。日陰部分の細かな描写において、フルサイズの方が表現力が高いとのことで、廣瀬さんいわく「4000万画素は暗部の表現力が違います。ハイライトには大きな差を感じないですが、その差があります」と語り、細部にまでこだわらない方は、フォーサイズでも問題はないと締め括っています。

    やってはいけないことを理解すれば写真が上手くなる!基本的なポイント紹介

    【絶対にやらないで下さい】クオリティを下げる風景写真撮影5選 - 私が意識してるポイント
    【絶対にやらないで下さい】クオリティを下げる風景写真撮影5選 – 私が意識してるポイント

    3つ目の動画は、Webマーケター や写真家、動画クリエイターとして活動している久保直之さんによる「風景写真においてやってはいけないこと」。あえてマイナスポイントを挙げることで、逆のことをすれば写真技術が向上できるという内容となっています。ポイントは以下の5つです。

    ①手ブレ
    ②ピントが合っていない
    ③不要な対象が入っている
    ④平行じゃない
    ⑤白飛び、黒つぶれ

    下記で解説していきます。

    ①<手ブレ>
    どんな風景写真でも手ブレをしているだけで作品の魅力は下がってしまいます。三脚を使うことで防ぐことができますが、持っていない場合は、脇を閉めて手首を固定することで対応可能。また、シャッタースピード(SS)を上げることでも手ブレを防げます。

    ②<ピントが合っていない>
    現在のカメラは、AF性能が非常に優秀です。AFでピントが合わないことはほとんどないですが、ここぞというときにはマニュアルでも撮影しています。また、撮影前にピントを合わせることが基本ですが、撮影後に確認することも大切。過去に、久保さんは星空撮影をした際、ピントが合っていないまま、5時間のタイムラプス撮影を行ったこともあるそう。ピントが合っていないというだけで、失敗作となってしまうのは非常にもったいないです。

    風景写真の基礎テクニックを5つに絞って説明

    ③<不要な対象が入っている>
    風景写真の魅力は、自然を最大限に生かしているということ。そこに少しでも人工物が入ることで風景写真の魅力が半減してしまいます。なるべく人や標識、看板などの人工物を写さないことがポイントで、もし入ってしまった場合は編集のときに消しています。

    ④<平行じゃない>
    風景写真において意識すべき大切なことが対象物と画角が平行ということ。もし平行がズレていたときは、ソフトで簡単に修正が可能です。書き出しのときには注意しましょう。

    ⑤<白飛び、黒つぶれ>
    これは編集時においても修正が難しい問題です。撮影前に露出を測っておく必要があります。SS、F値、ISO感度を設定し、撮影することが大切。露出を測る方法は露出補正とヒストグラム、モニターを目視で確認し撮影しています。

    久保さんは「以上の5つを守れば、確実に写真が上手くなり、カメラライフが間違いなく楽しくなります」とまとめています。

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    【3分解説】風景撮影はあのレンズで。レンズ別おすすめ撮影シーン一挙紹介!
    【3分解説】風景撮影はあのレンズで。レンズ別おすすめ撮影シーン一挙紹介!

    4本目はカメラ系ユーチューバーとしても有名な高澤けーすけさん。レンズのmm数別で解説し、尺も3分でまとめまっているので非常にわかりやすいです。

    <14〜20mm>
    自撮りやポートレート、星空撮影などに使っています。ポートレートはトンネル構図と言われ、ダイナミックな絵となります。

    <20〜30mm>
    用途はスナップ、風景、自撮りなど。あまり背景がボケず、いろいろな要素が入ってしまうため、難易度は高め。ボカして消すことができないので扱いは難しいものの、頑張って使っていくと写真の実力が上がります。これらのレンズを使えるようになっていくと、構図が上手くなっていくと思います。

    <35〜40mm>
    高澤さんが大好きなレンズで、ポートレート、カフェ、室内写真などに使っています。カフェ全体やその場の雰囲気も伝えたいときにも使っています。

    初めて一眼を使う人には悩みの多いレンズの使い分けを解説

    <50mm>
    実際の目線と似ていると言われ、撮影しやすいレンズ。バストアップのポートレート、夜景などで使っています。

    <85mm>
    ポートレート撮影がメイン。全身を入れても背景がボケやすく、撮影しやすいです。カメラマンと被写体との距離感がギリギリ声が伝わるレベルなので、85mm程度がポートレートには限界とのこと。

    <135mm以降>
    ここまで被写体との距離が離れると趣味の領域になります。被写体とカメラマンが意思疎通ができないので、作品撮りがメイン。撮るものが決まっているときに使うことが多いです。

    レンズによって使えるシーンは変わってきます。自分なりの発見もあると思うので、あくまでも参考にしてもらいたいとのこと。

    iPhoneのデフォルト設定を利用するだけでベストショットの撮影が簡単にできる

    iPhoneでワンランクレベルアップした写真を撮るテクニック。
    iPhoneでワンランクレベルアップした写真を撮るテクニック。

    “旅好き夫婦14なす”さんによるiPhoneのデフォルト設定を使い、風景写真を上手に仕上げるためのハウツー動画です。

    まずは撮影モードの設定にある「Live Photos」を選択。シャッターを押した写真から前後1秒が動画として残る機能であり、その効果的な使い方を紹介しています。

    動体を撮影するとき、最適なタイミングでシャッター押すのは難しいですが、Live Photosであれば前後数秒が記録されているため、ベストショットを選ぶことが可能です。花火写真の作例では、複数の花火が一番きれいに写る瞬間を選び、保存していました。

    雷の撮影でも花火写真と同様に、稲妻が地上に落ちる瞬間を見事に撮影できています。すぐに実践できる、おすすめの撮影モードです。

    また、別の機能としては、長時間露光モードがあり、噴水や滝などの水流におすすめ。水が線のように映り、幻想的な絵に仕上がっていました。

    iPhoneを使ってベストショットを撮りたいという人は必見